ウクライナ降伏不可避:不可能
(大統領と軍部との対立、ゼレンスキーが軍事作戦や指揮に介入したのが原因)
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「(ウクライナの)参謀本部の試算によると大統領が設定した「全占領地の解放」を実行するには3,500億ドル〜4,000億ドル相当の戦力と手段が必要」
「11月にオースティン国防長官がキーウを訪問した際、ウクライナ側から1,700万発の砲弾が必要だと聞かされて驚いた。それだけの砲弾を世界中から集められる訳がないからだ」(米国防総省の高官)
浮沈子は、これを読んだ時に、ウクライナ紛争の結末を確信した。
米国や欧州がどれ程支援しようとも、「物理的に」ウクライナがロシアに占領された領土を取り返すことはできない。
不可能だ。
砲弾や軍資金の問題だけではない。
(ウクライナ軍、兵士50万人追加動員を提示 大統領「慎重に検討」)
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「軍がロシアとの戦闘で45万─50万人の追加動員を提案」
「年末の記者会見で、「非常に慎重に扱うべき」問題であり、軍と政府が議論して議会に提示するかを決定する」(ゼレンスキー大統領)
結論から言えば、達成不可能な数字ということなわけだ。
ウクライナ軍は戦争の専門集団だからな。
政治的配慮が皆無とは言わないが、技術的に必要な数をはじき出している。
もちろん、ロシアを領土から排除するという戦略目標が前提になっているんだろう。
だが、そもそも、兵員が何百万人いたとしても、資金的にも武器弾薬からも達成不可能な目標に対して、必要な兵員を算出すること自体が無意味だ。
双方が膠着状態に陥っている陣地戦に持ち込まれ、どちらが先に消耗するかという戦況において、資金や砲弾の数自体についても11月の時点とは状況が異なっているだろう。
何兆ドルかけても、何億発の砲弾をつぎ込んだとしても、この戦争を勝ち切ることはできない。
それは、ロシアも同じだ。
が、戦況が大きく変わる要素はある。
(露勝利なら「高い代償」支援継続が「欧米の利益」 米戦争研究所)
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「ロシアが勝利した場合、ロシア軍は侵攻前より大規模で、戦闘経験が豊富な兵力を擁することになる」
「欧米の制裁は弱り、ロシアは経済を回復し軍装備品を充実させて、北大西洋条約機構(NATO)に脅威を与える存在になり得る」
まあ、ここまでは想定内だ。
問題は次だな・・・。
「米国はロシアの攻撃に備え、東欧にかなりの規模の陸上戦力を配置し、欧州にステルス航空機を多数配備する必要に迫られる」
「台湾や同盟国の防衛のためにアジアで戦力を維持するのか、ロシアの攻撃を防ぐために欧州に戦力を移すのかという厳しい選択を迫られる」
米国は、躊躇うことなく欧州を切り捨てるだろうし、東アジアで中国に対抗するプレゼンスを維持することも出来なくなる。
ペスコフは、ロシアが停戦に応じる可能性を否定していないが、その条件は厳しいものになるに違いない。
(ウクライナとの和平交渉に根拠なし=クレムリン)
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「ウクライナが提案した和平案はロシアを排除した不合理なものと述べた。」
もっといえば、停戦はロシアの条件を丸呑みする形でしか行われない可能性もある。
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