Boxster雑感
2003年モデルのティプトロ、中古で262万円(ディーラー認定中古車)。去年買ってから、週末中心のチョイ乗り程度に使っている。
改めて、印象を振り返ってみると、「着心地がいい」ジャケットのような乗り物である。
自分の体に馴染んで、つっぱったりだぶついたりしない、丁度いい着心地。
街中でもきびきび走るし、高速道路で流してもそれなりに速い(法定速度「準守」ですが・・・)。
自分のイメージとしては、スーパージェッターに出てくる「流星号」のつもり。
(流星号)
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タイムストッパーは持っていないので、腕時計に向かって「応答せよ!」とかしゃべることはない(もちろん、応答などしない!)。
絶対的なパワーはない(228馬力)ので、怒涛のような加速感はないが、バランスの良い車で、パワーに不足を感じることはない(車に何を求めているかによって違うかも)。
ミッドシップ、オープン、2シーターなので、使い勝手はそれなりだが、私の場合はセダンと2台持ちなので、不自由はない。
走り回るためのクルマだし、走る、曲がる、止まるという基本性能には満足している。
特に、ブレーキングは気持ちいい。止まることが楽しいクルマという言い方も何だが、ブレーキを踏む快感を得るためにアクセルを踏み込んでみたりするくらいだ(ホントです)。
意外だったのは、コーナーリングの方である。以前、マツダのロードスター(NBの1.6リットル)に乗っていて、まるでゴーカートのようにクルクル回る体験をしていたので、ワインディングで振り回した時に、意外と粘る走りが不満だった(運転が下手なだけかも)。
限界が高く、リアをブレークさせるにはそれなりの操作がいるようだ(したことはありません)。そもそも、そういう走りをする車ではないのかもしれない。
首都高速でちょっとだけ(?)スピードを出してみた時に、そのコーナーリング性能の片鱗を垣間見た。スゴイ!。このクルマの潜在的な能力は、ハンパじゃあない!。
日本の公道でその性能をぶちまけて走っていたら、免許証が何枚あっても足りない。サーキットでしか試してはいけません!。
そんな走りをしなくても、十分に楽しい。晴れた日にオープンにして、景色の良い郊外の空いた道を流すと、至福の時を与えてくれる。(背中に感じる)心地よいエンジンのビート、しっかりとした足回り、素直なハンドリング・・・。
ポルシェはなんて素敵なクルマを作ってくれたんだろう!。
911にもチョコッと試乗してみたが、私には似合いそうもない(車もそう言っているに違いないが)。ボクスターは身の丈に合ったクルマであると感じる。飽きのこない上質のクルマ。
しかし、しかしである、ベンツ(W124)に乗り換えた途端、「はあーっ」と溜息が出ることも事実なのだ。なんて安楽で、なんて快適なんだろう!。
ボクスターは、走り回るためのクルマであり、快適に移動するための道具ではない。セダンと比較すること自体が間違いである。
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