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２台目


中古車屋から電話があり、今週土曜日の引渡しが可能となる模様だ。もちろん、５００Ｅ、９２モデル、Ｄ車、ヤナセメンテ、新車時からの記録あり、３オーナーものである。

（メルセデス・ベンツ 500E '92）
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Ｗ１２４に乗って苦節１２年、５００Ｅのオーナーになるまで、後２日である。

しかし、まあ、これからが本当の苦節なのだが・・・。

２日間寝不足になりそうである。とりあえず、オイル交換がてら、ヤナセのサービスに点検させよう。私のＷ１２４を熟知している整備の人が、どんな見立てをするかが楽しみである。

内容に不満があれば（工賃、部品は、他店のほぼ２倍です）、Ｊ−ＡＵＴＯなりエスファクトリーで見積もりを取ろうと思う。

金額の多寡だけではなく、どんな内容の整備を必要としているかを見極めたい。プロの診断を仰ぐに越したことはない。

セカンドオピニオンのようなものである。

日常の整備はヤナセでもいいが、大物が出てきたら他店を考慮しなければならないかもしれない。

どこまで続く泥濘（ぬかるみ）ぞ、というところか。

ビシッとした５００Ｅに乗りたいと思ったら、それなりの維持費は覚悟しておかなければならない。

１１３万円の仕入れ価格は、あくまでも「ボディ」に払った金額なのだ。足回りやエンジン周りは、おまけで付いているくらいに考えておかないと、きっちりした整備はできない。

長年連れ添った３００Ｅとの別れが近い。

このクルマは、「全てがオマケ」だった。エンジン、ボディ、足回りその他、ＡＴ以外で手をつけなかったところはない。

ガソリンが漏れたり（！）、
首都高でマフラーが落ちたり（！！）、
雨の中で突然ワイパーが動かなくなったり（！！！）。

出来の悪い車ほど、手の入れ甲斐があって楽しめるというのも、クルマとの付き合い方だろうが、ものには限度というものがある。１８０万円乗り出しのこのクルマに掛けた金額を計算すると、購入価格をはるかに超えている。

手放すに当たって、次のオーナーに伝えることがあるとすれば、「ＡＴとエアコンは、いつ壊れてもおかしくないし、内装、外装ボロボロだけど、機関良好、足回り良好、疲れが取れるファブリックシート最高！」ということになる。

ゲタである。乗るための車である。乗って乗って乗り倒して、それでも乗れる車である。１８万５千キロになろうとしている。まだまだ、慣らしが終わった程度だ。１００万キロまで８０万キロ以上残っている。

きっと、捨て値で売られるのだろうが、買った人は幸せだろう。かくして、この世にもう一人、底なしの泥沼に足を踏み入れ、どっぷりと首まで漬かる人が出来るわけだ。

廃車にならなくて、幸いである。

今度の５００Ｅも、大切にしよう（雨ざらしですが）。消耗品の交換をしっかり行えば、まだまだ乗れるだろう。１１万４千キロなので、そろそろＡＴの心配をしたほうがいい。

ＡＴＦを交換して、様子を見てみるのもいいかも知れない。

エンジン回りや、足回り、ステアリングやバッテリーなどは、これから詳細を確認していかなければならない。乗った限りでは、それ程ひどいヤレ、タレ、ヘタリは感じられなかった。

２台目のベンツ、２台目のＷ１２４。５００Ｅに乗ってしまうと、次に乗る車がなくなってしまいそうなのが、最大の問題かもしれない。