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電気じかけのオレンジ
(コーナリングが得意、トヨタの超小型EV(動画))
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「超小型EVのコンセプト「i-ROAD」」というんだそうだ。
このブログでは、「The PAL-V ONE」というクルマ(オートジャイロ?)を取り上げたことがある。
(これください!)
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リーンするという点では、同じような感じなのだが、根本的に違うのは、片やコンピューター制御、片やリンケージや油圧により、コンピュータに頼らない制御を行っている。
(陸も空も縦横無尽! オートジャイロへ変形するクルマ、PAL-V社「The PAL-V ONE」)
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「「ダイナミック・ビークル・コントロールシステム」で、3輪でも高速走行やバンクでも安定するように速度、加速度、車体の傾斜角度を調整。このシステムの基本は機械、油圧によって成り立っている。コンピュータ制御に頼らないところに設計者のクルマへのこだわりを垣間見ることが出来る。」
新旧の制御機構が、共にリーンのコントロールを行っているところが面白い。
トヨタの動画を観ると、静的バランスではなく、動的バランスをとっているようだ。ということは、システムエラーが起きたり、アクチュエイターが故障した場合は、転倒するということになる。
PAL-V ONEも、油圧が抜けたりしたら転倒する。どちらも、同じような制御で、機械仕掛けか、電気仕掛けかというだけの違いでしかない。
こちらは、既に公道を走行しているようだ(空も飛んでいるし・・・)。
さて、問題は、トヨタのi-ROADが実現するかどうかということになるが、浮沈子は疑問視している。
動的安定を電子制御とアクチュエイターによって行うということは、極めてリスキーだからだ。
そんなこといったら、電動アシストハンドルとか、電子制御サスペンションはどうなるんだ?、ということになるが、こちらは、壊れた場合でも静的安定は保たれる。最悪、停止したとしても転倒することはない。
しかし、リーンしている状態で破綻していた場合、確実に静的安定を担保できる機構があるのかどうか。
ちょうど、戦闘機が、動的安定を放棄して、運動性能を獲得したように、リーンをコントロールしてダイナミックに走らせるために、静的安定性を放棄したわけだ。
F−117などは、コンピュータ制御がなければ、まともに飛ぶことすら出来なかった。
(F-117 (航空機))
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公道を、こういった電子制御ビークルが走ることを当局が容認するかどうか。
バイクは、人間が制御することにより安定的な運転を行うことが出来、そのための免許制度を導入することで、交通社会に受容されている。本質的に、異なる議論だ。
いよいよもって、電気仕掛けの移動体が幅を利かせる(まあ、85cmと狭いですが)ようになってきたわけだな。
ちなみに、本日のお題は、「時計じかけのオレンジ」というサイケな映画(スタンリー・キューブリック監督)のモジリである。
(時計じかけのオレンジ)
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