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サスペンション・ジオメトリー
サスペンションにおける、ジオメトリー(幾何学的形状)とは、サスペンションの配置・配列のこと。
(サスペンションジオメトリー)
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ホイール・アライメントは、サスペンション・ジオメトリーによって規定され、調整によって規定値に保持される。
クルマの足回りは、これで決まり!。
しかし、事はそう単純ではない。
(イケヤフォーミュラ調整式ピロボールサスペンションアーム)
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「ノーマルアームはゴムブッシュを使用している為、アームに「力」がかかると「捩れ」が生じてアライメントは変化します。」とある。
サスペンションが動くと、アライメントが変化するというのだ!。
せっかく、規定値に収めても、変化するんじゃ、何のために調整しているのか意味ないじゃん!?。
「例えばサスペンションがバンプした時には、車種や足回りの形状によって変化の違いはありますが、「キャンバー」はネガ方向もしくはポジ方向に変化し「トー」もイン方向もしくはアウト方向の変化が現れます。」
もちろん、ジオメトリーを設計したり、ゴムブッシュの大きさや材質を決める際に、動的なバランスを考慮して、最適値(=妥協の産物?)を設定している(ハズ)なので、通常使用において問題は起こらない(と思う)。
ロールセンター、バンプステアなどについて書かれている。
このページを取り上げたのは、アライメントの値が、動的に変化する様子がグラフ化されているからである。
常に変化するアライメントの値が、操縦特性に影響する。
加速する時、減速する時、コーナーを抜けるとき、宙を跳ぶ時(!?)、着地する時(!?)、ドリフトしている時、グリップした時、ありとあらゆるシーンで、アライメントは変化し続ける。
タイヤに対する加重も変わる(宙を跳ぶときゃ、ゼロだろうな)。タイヤの接地面積の変化や、歪みなども起こる。
競技車両では、サーキットによって、サスペンション・ジオメトリー(取り付け位置とか)そのものを変えたり、アライメント調整(角度変えたり)を行って、最適な操縦特性(つまりは、速く走れるってこと)を得られるようにセッティングする。
(プッシュロッドとプルロッド・サスペンション解説とフェラーリF2012の問題点)
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ロッドが剥き出しのF1になると、空気力学的効果も考慮するようになる。
調べているうちに、あることに気付く。
世界中の全ての道路のデータベースと、精密なGPSが連携し、サスペンションがコンピューター制御になれば、魔法の絨毯も夢ではないのではないか。
(レイス)
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ロールスロイスでは、サスペンションではなく、駆動装置との連動を実現しているし、1992年のF1では、ウイリアムズがFW14Bにおいて、参戦するサーキットのデータをインプットし、走行距離によって路面特性をサスペンション制御にフィードバックするシステムを本格投入している(その後、禁止!)。
(アクティブサスペンション:実用化と実績)
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まあ、ボーズのシステムが登場した現在、加速度センサーでリアルタイム処理を行う方が現実的と思われる。
さて、大の苦手のサスペンションも、とりあえず今回でお終いにしよう。おかげで、少し気が休まる。
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