�禺画像]
ポルシェの価値


この間、中国に抜かれたとはいえ、世界で３番目の経済規模を持つ我が国は、アジアの中で押しも押されぬ地位を築いている・・・ハズだと思っていた！。

（ポルシェ、新型911の日本上陸を記念する「The Identity 911」を開催）
[URL]

ちょっと古いが、貴重な資料が出ているページである。

「日本市場における13年間での販売台数の推移を表しているというグラフ。」を参照していただきたい。

（日本市場における13年間での販売台数の推移を表しているというグラフ）
[URL]

１９９８年を１００とした指数で表されているので分かりづらいが、ポルシェジャパン最良の年であった２００７年が、指数で２８３、台数で４２０４台なので、２０１１年の２４６という指数は、概ね３６５４台となる。

直近の２０１２年は資料が見つからないのだが、目標はともかく、約４０００台とみていい。

実は、国内におけるポルシェの販売データは、あまり見たことがない。

というか、車種別のデータは、ネットで探してもない。

全世界の販売台数は、メーカーから丁寧に公表されているが、日本市場は、アジア／太平洋ということで括られていて、詳細は分からないのだ。

（2012年度はポルシェ史上最高の年に）
[URL]

２０１２年の車種別の販売台数、生産台数が示されている。

販売台数　　　143,096（22.3％）
911　　　　　　　26,203（48.8％）
Boxster／Cayman　11,740（4.1％）
Cayenne　　　　　77,822（30.0％）
Panamera　　　　 27,331（- 3.1％）

（ポルシェ、前年度の販売記録を更新）
[URL]

２０１２年の地域別販売台数が示されている。

全世界　　　　141,075（18.7％）
・欧州　　　　　　49,639（13.5％）
・・ドイツ　　　　　　　17,487（16.9％）
・アメリカ大陸　　41,060（19.5％）
・・米国　　　　　　　　35,043（20.7％）
・アジア／太平洋　50,376（23.6％）
・・中国　　　　　　　　31,205（28.2％）

なんか、総数が２０２１台違っている・・・。

まあいい。

アジア・太平洋地域における日本の割合は、８パーセント程度、来年には世界一の座を射止めると目される中国の１３パーセント程度、全世界では３パーセント未満である。

ニッチな市場なのだ。

これは、日本の高額自動車購入層が、ポルシェのような大衆向け高額自動車（？）には関心がなく、フェラーリとかランボルギーニにシフトしているか、所得の分配が公平に行われていて、ポルシェ購入層が痩せているのか、国産車（ＧＴ−Ｒとか）で満足しているのか、まあ、そんなところだ。

（黒坂流マーケティングの極意）
[URL]

「基本的には需要と供給を正確に見て、私は供給を需要よりもマイナス1台にするというポリシーを掲げました。つまり 「欲しい」 という人が100人いらっしゃっても、99台しか売らない。」とある。

まあ、どうでもいいんですが。

先の車種別の販売台数の対前年比をみると、９１１とカイエンが高く、ミッドシップが横ばい、パナメーラがダウンとなっているが、ニューモデルのリリース時期との関連が大きい。

また、車種別の構成で見ると、カイエンが半分以上、９１１とパナメーラが２割弱程度で、残り８パーセントがミッドシップであることが分かる。