直列の怪
2014-01-19


直列の怪


浮沈子が、ブログネタを漁る漁場の一つが、最近重くなって見づらくなった「レスポンス」。

その記事を引用する。

(ボーイング787のバッテリートラブル、太田国交相「安全運航に支障なし」)
[URL]

「太田国交相は「8つのバッテリーセルのうち、1つのセルで安全弁の作動が確認された。発熱したのは1つに限定されている可能性が高い。バッテリーの機能は一定程度維持できていたものと考えており、万一運航中に発生した場合でも必要な電源を供給できる」と述べた。」

てっきり、朝日の誤報に違いないと思っていた浮沈子は、深く反省しなければならない。

突込みが甘かったのは、浮沈子のほうであった。

タレスが供給するバッテリーシステムでは、直列接続のうち、1個のセルがコケテも、回路に電力を供給可能になっているらしい。

ここまで、具体的に発言したとなると、その辺の情報も取得している可能性がある。

誰に頼まれたわけでもなく、勝手に書いているこのブログは、しかし、公衆の面前で罵倒したことになり、名誉毀損の謗りは免れまい。

また、別の記事では、米国から調査に来るのはFAAではなく、米国運輸安全委員会(NTSB)であった。

(米国運輸安全委員会、JALの787メインバッテリー不具合を調査するため調査官を派遣)
[URL]

度重なる失態に、浮沈子は顔から火が出そうだ(ゴジラー!)。

ちょっと、言い訳をしたい。

NTSBをFAAと取り違えたのには訳がある。

(B787トラブルで米当局が日本に調査官派遣)
[URL]

引用した記事の題名には、「米当局」とある。

内容を読めば、NTSBと明記されているのだが、NTSBは、発火の原因調査を行い、FAAに勧告するのが仕事のお役所で、米運輸省とは独立した存在である。

ある意味では、当局とはいえない。

もちろん、こういう真っ当な組織は、我が国にはない。

業界と政治家と官僚の癒着を摘発し、市民の安全を守るために税金を使ってくれるなんて、夢のような話だ!。

浮沈子は、日本を大東亜戦争に追い込み、開戦時には、真珠湾攻撃を事前に知りながら米太平洋艦隊に通知もせず、味方の軍隊に大損害を与え、終戦時には、敗戦が決定的な状況にある我が国に、わざわざタイプを変えた原爆を2発も落として人体実験を行った米国を、決して尊敬したり羨んだりする気にはなれない。

屈辱に塗れた我が国の国民として、死ぬまで切歯扼腕するのみである。

しかしながら、この国の歴史の中には、人類がこの国を作っていなかったら、決して生まれなかったであろうと思われるような、素晴らしい話がいくらもある。

NTSBは、その一つであり、浮沈子が知る限り、世界のどこを見渡しても、これほどの陣容と独立した権限を持って、規制当局に対峙するチェック組織は存在しない。

議会とか、財務監査組織なんて、実質的には機能していない。

FAAが動かずに、NTSBが動いたというのは、だから、米国としては当然かもしれないし、我が国の航空局(米国のFAAに相当)が調査官を受け入れたことも、なかなか見上げた話である、(断れなかっただけかあ?)。

NTSBに対応する部局がないから(運輸安全委員会は?)、というのが実際の話ではある(たぶん)。

NTSBが、本来なら、まず窓口とすべき運輸安全委員会を飛ばして航空局に調査官を送り込むこと自体が、運輸安全委員会が機能していないことの象徴だなあ。

まあいい。

謎の直列のほうは、どうなんだろうか?。

(直列回路と並列回路)

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[ノンセクション]

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