マッスルスーツ
2014-03-02


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マッスルスーツ


圧縮空気を用いて、外骨格を機動し、筋肉を補助してくれるという有難い装置がお目見えした。

(ロボットスーツでパワフル介護 30―80万円で発売へ)
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(着る人工筋肉「マッスルスーツ」ベンチャー、東京理科大など設立 介護や物流の現場支援に)
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ここに出てくる動画を見ると、背中にタンクを背負って登場するデモンストレーターの格好は、まんまダイバーであるな。

もちろん、このタンク内の空気を吸うことは出来ない(たぶん)。

水中での実用化が成った折には、もったいないので、適正圧に減圧して、呼吸してから排気してもらいたいものだ。

そう、最低のスキルに最大の器材をコンセプトとする浮沈子は、水中遊泳補助装置に最も近いものをここに見たわけだ。

水中で筋力を補助してもらうコンセプトについては、このブログでも既に触れた。

(パワードスーツ)
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ハンディキャップド・ダイビングというのは、別に障害者に限ったことではなく、もともとエアの消費が多くて、泳力にまで酸素をまわすゆとりのない浮沈子のようなダイバーも含まれる。

圧縮空気という動力源については、ダミー人形オスカー(古いですな)でも採用されていたので、今更という感じがしないでもない。

実際、アクチュエイターの部分は、何でもいいのだと思う。

(2013国際ロボット展−マッスルスーツの訪問介護、施設介護のデモスト)
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まあ、この仕掛けを水中に持ち込んで、どれ程のメリットがあるかというのはいささか疑問だ。

そもそも、そんなエアを持ち込むなら、自分で吸い込んで、てめえの筋肉動かした方がいいんじゃないかとか、いろいろな突込みがありそうだな。

さて、それらの非難轟々を乗り越えて、目出度く水中泳力補助装置が導入された暁には、太ももをわずかに動かすことによって、補助動力装置のスイッチが入るので、特に動作を意識することはない。

感覚としては、軽く漕いだつもりなのに、ずいぶん勢い良く進むなあ!、という程度だ。

一体、そんな余分なガスを、どうやって持ち込むんだろう?。

もちろん、サイドマウントということになる。

動力として使用されて減圧されるので、その減圧された空気(ナイトロックスでもいいんですが)を、呼気にまわすことも出来る。

無駄なガスではないのだ。

うまく制御することが出来れば、駆動ガスを漏れなく呼気にも使えて、一石二鳥!!。

いやあ、なんか、実現可能性が高いんじゃないかと、ドキドキする。

それだけじゃあない!。

ボートダイビングで、浮沈子が苦手とするエキジットの時に、タンクの残圧を利用して、どっこいしょとデッキに上がる仕掛けとか、超実用的な用途にも応用可能なんじゃなかろうか。

菊池製作所には、悩めるダイバーの声に、是非耳を傾けていただいて、試作品とか作って頂きたいものである。

試用にあたっては、浮沈子が喜んで協力しよう!。

サイバーダインのロボットスーツもいいけれど、圧縮空気を使うというコンセプトは、水中での取り扱いにも馴染みがいい。

パワードスーツとダイビングの未来は、きっと明るいに違いない。
[CCR]

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