首相の会見
2014-03-15


首相の会見


MH370便は、意図的に通信を遮断し、6時間半以上飛行し続けていた、という内容を、一国の首相が公表した。

(マレーシア機不明、犯罪行為の関与断定 ナジブ首相)
[URL]

「首相は、新たな衛星情報などを入手し、同便の通信系統がマレー半島の東部海岸に到達する直前、故意に切断されたことを強く確信していると表明。飛行中の位置などを地上の管制官に伝える装置トランスポンダーも意図的に断絶されたと述べた。トランスポンダーの切断はマレーシア、ベトナム両国の管制空域の境界線近くで行われたとしている。」

「また、同機の捜索範囲を中央アジアのカザフスタン、トルクメニスタン両国国境地域やインドネシアからインド南部に拡大する方針も示した。」

内容的には、大臣辺りが発表してもいいんだが、首相が行ったというところに意義がある。

通信が途絶したといわれる南シナ海での捜索を打ち切る、という判断が含まれているからだ。

いままで、必死こいて捜索していた連中は、コケにされたわけだな。

そもそも、このMH370便というのは、正確にはB777−200ではない。

B777−200ERという、全く別の航空機なのである。

(Malaysia Airlines denies Boeing 777-200ER flight crash report)
[URL]

記事の中では、「ER」が省略されているが、タイトルとリードには明記されている。

(ボーイング777:777-200(772A))
[URL]

「最大航続距離は5,210海里(9,649km)」

「2007年5月に日本航空向けの機材(機体番号:JA773J)へ引き渡したのを最後に、後述のB777-200ER・B777-200LRへ製造を移行している。」

(ボーイング777:777-200ER(772B))
[URL]

「標準型 777-200 に対して、主として燃料タンク容量の増加およびそれに応じたエンジン推力の増強により航続距離を延長させたもの (ER:Extended Range)」

「最大航続距離は7,730海里(14,316キロメートル)」

まあ、どのくらいの燃料を搭載していたかにもよるので、一概には言えないが、相当の距離(−200の1.5倍程度)を飛行することが出来る機材なのだ。

「首相は「高い確度」の分析として、同機がマレー半島の東海岸に到達する直前には、「エーカーズ」と呼ばれる地上との交信装置が作動していなかったとした。」

クアラルンプールを飛び立って、南シナ海の洋上に出る前に、既に通信装置が遮断されていたのである。

(エーカーズ(ACARS:automatic communications addressing and reporting sysytem))
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[ノンセクション]

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