上陸
米国でエボラ患者が確認された。
(エボラ出血熱 米に入国の男性発症)
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「アメリカのCDC=疾病対策センターは先月30日、会見を開き、先月20日に西アフリカのリベリアからアメリカに入国した男性がエボラウイルスに感染していることを確認したと発表しました。」
この患者が、リベリアで感染したという確証はない。
米国内での感染の可能性だってある。
つまり、他にも感染者がいるということだ。
(First US Ebola case confirmed in Dallas traveller, CDC says)
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「Another suspected Ebola case is being evaluated at a National Institutes of Health facility, US officials said, the 13th such possible infection in the US. All others have tested negative.」
NIHでは、別の疑い例を検査中という。
13例が陰性だとか言っているが、何の気休めにもならない。
米国には、他にも感染者がいて、当局が把握していないということも十分有り得る。
浮沈子は、米国の杜撰な感染症対策の一端を今回の事例に見ている。
(エボラ出血熱の感染患者をアメリカ国内で初確認、現在は隔離環境下に)
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「医師によると、男性はアメリカに住む家族のもとを訪れるため9月20日に旅客機で訪米。フライトの4日後になって感染の兆候が現れ始め、その2日後の9月26日には受診のために病院を訪れました。そしてさらに2日後の28日に感染が確認され、それ以降は隔離された環境に置かれているとのこと。最初の受診後すぐに隔離されなかった理由については「エボラの症状は、他の病気と非常に似通っているため」とフリードセン氏は説明しています。」
どうやら、診療に訪れた患者に薬を処方して帰宅させたらしい。
2日後には救急車で搬送されたという。
大失態だな。
このような例は、過去にも、そしてこれからも起こるということだ。
既に発症から1週間が過ぎていて、重症化しているというので、アトランタに運ぶことも出来ないに違いない。
これは推測だが、国籍は米国ではないと考えられる。
対症療法のみ施されて、あとは運を天に任せることになるのだろう。
追い返されてからの2日間、猛烈に排菌していたと思われるが、その間に感染した方は医療機関を恨んでもらうしかない。
また、初回の受診の際は、重大な感染症の恐れがないと考えられていたわけだから、医療スタッフへの感染も懸念される。
ちゃんと、スタンダード・プリコーションしてたあ?。
まあいい。
米国はリベリアに直行便を飛ばしている。
他の国に、航空便を制限するなといっている手前、止めるわけにはいかないだろう。
これからも、同様の事案は起こるわけだ。
留意しなければならないのは、エボラが国境を越えたのは、既に5か国目であるということだ。
ギニアからシエラレオネに広がった時から、国際感染症なのである。
陸路の感染は、セネガルを入れて3か国、空路の感染が2か国目になっただけである。
この患者が、感染源なのかどうかもわからない。
別の感染源があって、その枝分かれに過ぎないのかもしれない。
それが明らかになった時、米国は一定数の感染者を既に抱えていることになる。
その感染者が次々と入国してくることを止めることはできない。
潜伏期間中にエボラを検出することは困難だからだ。
航空機による飛び火感染が明らかになったのは僅かに2例目だが、これは始まりに過ぎない。
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