1兆円
20年間使える(まあ、1回毎の使い捨てですが)。
毎年、約6回の打ち上げ。
コストは1回50億円(プラスアルファ)。
これで計算すると、6000億円(プラスアルファ)だが、開発に1900億円掛かるので、まあ、ざっくりいって1兆円という話だ。
(H3ロケット)
[URL]
「打ち上げ費用:約50億円」
「年間打ち上げ可能回数を6回に増加」
「総開発費は約1,900億円」
(H3ロケット プロジェクトマネージャ岡田 匡史)
[URL]
「「20年間使える状態にする」ことがゴール」
さて、この金額には、もちろん、打ち上げ対象の衛星とか、探査機のコストは含まれていない。
それは、たぶん、ロケットの数倍の金額になる。
我が国は、豊かな国家だ。
自前の宇宙ロケットを飛ばせるのは、ロシア、ウクライナ、米国、中国、インド、北朝鮮、イラン、イスラエル、欧州くらいのもんだろう。
おっと、韓国もあったな。
そのうち、ニュージーランドや、アルゼンチン、ブラジル、ルーマニアも打ち上げるかもしれない。
英国は、すでに撤退している。
しかし、欧州を離脱したんだから、また始めるかもしれないな。
大英帝国の栄光よ、再び!。
(ローンチ・ヴィークルの一覧)
[URL]
しかし、50億円というのは、まず間違いなく、最小構成時のコストだろう。
メインエンジン3基、ブースターなし、フェアリングも小さいSサイズだ。
低軌道に、4トンくらい。
「太陽同期軌道:4,000kg以上:(H3-30S/L):500km円軌道」
「第1段エンジンの基数やブースタの本数による構成の違いは、フェアリングの大小サイズの要素を組み合わせた機体識別名称で判別される。」
「「H3」にハイフンをつけた後ろの1つ目の数字が第1段エンジンの基数、2つ目の数字がブースタの本数、3つ目のアルファベットがフェアリングのサイズ(大小2種)となる。」
「機体識別名称は「H3-30S」と「H3-30L」、「H3-22S」と「H3-22L」、「H3-32S」と「H3-32L」、「H3-24S」と「HS-24L」の8種類となる」
ははあ、メインエンジン2基で、ブースターなしという構成はないんだ。
これが、まともに飛ぶようになるのは、2022年頃だろう。
「H3ロケットは、試験機が打ち上がった2年後くらいには、定常運用に近い状態にしたいと考えています。定常運用というのは、年間の打ち上げのうち3機くらいは政府やJAXAの衛星で、残りの3機くらいは商業衛星というイメージです。1年の半分は、種子島から海外の衛星を打ち上げる状況になるかも知れません。」
まあ、日本の商業衛星は、より打ち上げコストが安く、実績のある海外のロケットで上げるだろうからな。
開発費だって、今回新規開発を見送っている第2段エンジンの見直しとかあって、さらに必要になることは目に見えている。
技術の継承とか、市場競争力の向上とか、理屈はいくらでも付けられるだろう。
ざっと、1兆円。
まず間違いない。
さらに、衛星作成市場が数兆円。
しかし、まあ、産業規模としては、20年間ということを考えると微々たるもんだ。
波及効果とか考えても、たかが知れている。
米国で実用化に目途が付きそうな再使用ロケットは、さらに先の話だ。
運用次第では、桁違いのコスト削減となり、価格競争力という点では太刀打ちできなくなる。
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