顔に泥を塗る
2017-02-28


顔に泥を塗る


煮え湯を飲ませるでもいい。

(SpaceX to fly two private individuals on a Dragon 2 lunar mission)
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「Mr. Musk also added he would be willing to prioritize a NASA crew on the first Dragon 2 lunar mission if they asked, which would bump the private citizens to a future mission.」((おまいらにその能力がなくて、土下座して)頼むなら、(金づるの)顧客を後回しにして、NASAの乗組員を月まで運ぶ方を優先してやってもいいんだぜ(、とエラソーにマスク氏はうそぶいた):意訳:浮沈子)

浮沈子的にはそう読めるな。

「Mr. Musk himself said he was not battling against SLS and Orion・・・」(ケンカふっかけるつもりはないんだが・・・)

うそつけ!。

これは、SLSとオリオン(とNASA)に対する、正面切ったケンカだ。

特に、スペースシャトルの遺産を引き継ぎ、1970年代の設計を引きずるSLSは、ハッキリ言って、月程度のパフォーマンスでは、効率からいってファルコンヘビーには叶わない。

デカ過ぎるのだ。

まあ、そもそも火星を目指すロケットとして設計されているので、過剰なパワーとそれが生み出す積載能力を持っている。

寄せ集めで作るブロック1にしても、地球低軌道に70トンの打ち上げ能力がある。

ファルコンヘビーが54.4トンだから、全然多い。

しかも、最終的には、130トンの打ち上げ能力を備えることになる(ブロック2)。

ちなみに、サターン5は118トン。

ファルコンヘビーが、半分以下の打ち上げ能力で大丈夫なのかと心配になるが、月を周回して帰って来るだけなら問題はないんだろう(未確認)。

参考までに、オリオン宇宙船のテスト飛行に使われたデルタ4ヘビーは、約29トンである。

従来、スペースXは、火星への到達を一心不乱に目指しているとして、月には目もくれなかった。

レッドドラゴンの打ち上げが2年延期されたことによって、その間のファルコンヘビーの使い道を考えなければならなくなったのかもしれない。

月周回は、ちょうどいいターゲットなわけだ。

そもそも、ISSへのタクシーとして開発された宇宙船だから、デブリ対策は施されているしな。

2段目は、どうなんだろうか?。

ちょっと気になるところではある。

SLSのブロック1では、2段目となるICPSにデブリ対策が取られていない点がネックになっている。

つまり、2段目は、打ち上げ時だけでなく、月まで往って還ってくることになる。

ファルコンの2段目が、そういう装甲を施されているような話は聞いたことがない。

結局、使い捨てにするという話だしな。

そうすると、ISS用では船外トランクになっている機械船を改造して、何らかの推進機構を仕込むのかもしれない。

それとも、自由帰還軌道に投入して、ドラゴン2のスーパードラコだけで行くのか。

うーん、その辺りは調べてみなければならない。

新たな開発と試験を行うことを考えると、来年中に飛ばすなんて話にはならないだろうから、2段目を切り離した後は、ドラゴン2(と、トランク)だけで飛行することになるんだろう。

トランクは、つけたままでないと、耐熱アブレーターを保護できないからな。

船内の電力を確保するために、太陽電池パネルは、展開式にするんだろう。

それは既に、ドラゴンカーゴで実証済みだしな。

よし、これでいこう(そうなのかあ?)。

もちろん、これらはファルコンヘビーが成功して、さらに、ドラゴン2の開発が完了することを前提としている。

ファルコンヘビーは、NASAの開発じゃないから、FAAが認可すれば飛ばせる。


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