雨のにほひ
2017-05-24


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雨のにほひ
 

買い物に行こうと表に出る。

夜の空気を、多少詰まり気味の鼻腔の奥に吸い込むと、雨の匂いがした。

つーか、あれだな、埃っぽい匂いともいう。

(雨が降りはじめる時のアノ独特のにおいが科学研究によって解明される)
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「「エアロゾル」が長期間雨が降っていない乾いた地面や、天然の油やほこりがついた植物に当たった際に、それらの成分を気泡の中に取り込むのだ。各種の成分を取り込んだエアロゾルにはそれぞれにおいがあり、このにおいの現象を「ペトリコール」というのである。」

「研究の結果、砂や粘土のような多孔質の土壌の場合には多くのエアロゾルが発生するが、独特のにおいが発生するのは土壌中に生息する細菌によって生産される「ジェオスミン」と呼ばれる化合物と植物からの油分などが多いとき」

(ペトリコール)
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「雨が降った時に、地面から上がってくる匂いを指す言葉。ギリシャ語で石のエッセンスを意味する。」

「この言葉は1964年にオーストラリア連邦科学産業研究機構の鉱物学者Isabel Joy BearとR. G. Thomasがネイチャーに発表した論文の中で作られた造語。」

「雨の匂いの原因となる物質としては他に、雷によって発生するオゾンや土壌中の細菌が発生させるゲオスミンなどが知られている。」

(ゲオスミン)
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「雨が降ったあとの地面の匂いを持つ有機化合物の一種」

「ジェオスミンとも呼ばれる。」

「語は「大地の臭い」を意味し、テーブルビートのもつ土のような味や下水道から発生するカビ臭の原因物質でもある。ヒトの鼻はゲオスミンに対して敏感であり、5ppt(parts per trillion:一兆分率:浮沈子補足)程度の濃度でもそのにおいを感じることができる。」

「1965年に放線菌の代謝産物として単離された。」

つーことは、あれかあ、細菌のウ〇コ!?。

まあいい。

ぽつぽつと雨粒は落ちてくるが、降るという程ではない。

どこか遠くで降っている雨の匂いが、風に乗ってやってきている感じだ。

湿度も上昇している(78%)。

東京アメッシュで見ると、確かに近くで弱い雨が降っている。

南の風に乗って、その匂いが運ばれてきたのだ。

自転車を漕いで、近所のコンビニに行く。

買い物を済ませた帰り道には、あの匂い(ペトリコール)は消えていた。

鼻が、匂いに慣れただけかも。

しかし、「大地の臭い」とか、「石のエッセンス」とは、優雅な名前を付けたものだ。

浮沈子には、ただの土埃の匂いのような気がするんだがな・・・。
[ノンセクション]

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