雨の金曜日
2017-05-26


雨の金曜日
 

天気予報が今日の雨を伝えていたし、低気圧の通過で確実に降ることが分かっていたので、夕べ遅い時間に疎開先から03ボクスターを回収してきた(雨の日に乗ると、濡れた車体カバーをトランクに入れなくっちゃならんからな)。

83タルガを予定入院させて、ファンベルトの交換と、ボディの歪みの再チェック。

その間、折角だから、少し乗ってやるかと手元に置くことにする。

で、今日は雨・・・。

夜更かしして、さっき目が覚めたが、頭はボーっとしているし、身体もだるい(いつものことですが)。

せっかく復帰したフィットネスも、雨が止むといわれる夕方以降だな(で、結局サボる)。

無理せずに、気の向いた時に通うことにしよう。

昨夜は、湿った空気の中を、オープンにして走った。

湿度90パーセント、温度18度。

少し肌寒いが、シートヒーターで十分暖を取れる程度。

前後にクルマがいなかったこともあり、ゆっくりと、制限速度以下で走る。

水平対向6気筒エンジンのつぶやき、ロードノイズ、風のささやきを聞きながら、夜気との対話を楽しむ。

目くじら立てて、シャカリキに走るだけがポルシェじゃない。

時間のトンネルを、ワープせずに通り抜ける。

そんな感じだ。

屋根を開け放ち、外界と繋がっているにもかかわらず、夜の闇の中で、クルマとその周囲の時空だけが、宇宙から隔絶しているかのような錯覚・・・。

浮沈子は、こういう時間が好きだな。

最近の流行りで、都内にも拘らず、ハイビームにする。

すれ違うクルマが現れると、ロービームに切り替える。

正しい運用だ。

光の中に照らされたものだけが見えるが、音は、四方から聞こえてくるという映画館のような状態。

それが、どこまでも続く無限の時空を錯覚させる。

信号に引っかかり、ようやく現実の時空に帰って来る。

やれやれ・・・。

真夜中の幻想は終わった。

街道を走りだすと、いつもの感覚に戻る。

03ボクスターも、耳を澄ませば、饒舌なクルマだ。

83タルガのように、これでもかと語り合うクルマではないけどな。

手元にある間、少し、静かに聞き耳を立ててやろうか。

雨の金曜日。

明日は、神田のお店に行って、少し話をしてこようと思っている(南アの事故について)。

お店だからな。

本来、器材を買ったり、メンテをお願いに行くところだが、浮沈子にとっては情報収集の場と化している(すんません・・・)。

今日は、ちょっと一休みというところか。

雨だしな。

梅雨時のように、しとしとと降っている。

気持ちが落ち着いて、穏やかになる。

ざわついていた心が、洗い流されて静謐になる。

明鏡止水とまではいかないけどな。

そろそろ、飯でも食いに行こうか・・・。
[自動車]
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