終戦の日の朝
巷では、北朝鮮がグアムに向かってミサイルを発射するかどうかが問題になっている。
実際の話、浮沈子も、それはないだろうと考えているが、そうなったら大変だということで騒いでいる。
折も折、終戦の日の朝にやられたらやり返すという記事が出た。
(北朝鮮がミサイルを移動か マティス米国防長官、ミサイルがグアム直撃コースなら「撃墜する」)
[URL]
「ミサイルがグアム島を直撃すると判断した場合は「撃墜する」と言明した。」
グアムに当たれば戦争、外れれば外交・・・。
米国に選択肢はない。
選択肢は、北朝鮮にある(そうなのかあ?)。
米国が北朝鮮を先制攻撃すれば、中国が出てくる。
米国は中国と戦争する気はないので、米国の先制攻撃は封じられていると言われている。
が、そうではない。
北朝鮮が核兵器とミサイルを開発し続け、米国本土を攻撃すると主張し続け、中国がそれを容認し続ければ、他に手段がないと判断して先制攻撃を行うことはあり得る。
形だけの経済制裁だけでは、いずれそういう事態が起こる。
そういう方向へ、いつまで進み続けるのかは分からない。
途中で方向転換することに失敗すれば、我が国を巻き込んで火ぶたが切られることは間違いない。
今、最も望まれているのは外交努力だ。
経済制裁には限度がある。
つーか、諸刃の剣だな。
我が国は、経済制裁を受けて戦争に走った。
ロシアや中国が警戒するのは、その点なんだろう。
座して死を待つより、死中に活を求める。
そういう事態を招かないためにも、経済制裁を過大評価してはならないんだろう。
抜け道は、どこかに必ず存在し、それを塞ぐには、実力を行使するしかないからな。
北朝鮮が、中国の言うことを聞かなくなって、米国は困るどころか喜んだかもしれない。
困ったちゃんの責任を取らせるチャンスだ。
圧力をかけ続ければ、事態は米国に有利に展開するだろう。
北朝鮮が米国に対して先制攻撃を仕掛けられない状況を作り、中国に圧力を掛ければ、核兵器やミサイルの開発を抑制できる。
しかし、どうも、そうはならないようだ。
中国もロシアも、北朝鮮に対して影響力を行使する能力がないからな。
米国は、例によって、戦争を回避する外交は苦手だしな。
戦争を始める外交は、任せてくれ!。
「北朝鮮は平和と繁栄、国際的認知への道を進むのか、交戦と貧困、孤立といった行き止まりの路地に向かい続けるのか、選択を迫られている」
イラクとリビアは、核兵器を持とうとして持てなかった。
イラクは米国に攻め込まれ、リビアは崩壊した。
北朝鮮は、それを見ていて、核兵器の保有こそが平和と自国の繁栄につながることを学んだと言われている。
160か国と国交がある北朝鮮は、孤立などしていない。
国連決議がどうあれ、世界中の国々は戦争が始まれば中立を宣言する。
我が国だって同じだ。
ミサイルが上空を飛んだからといって、宣戦布告するわけにはいかない。
韓国は知らぬ存ぜぬでは済まないから、巻き込まれるのは仕方ないとしても、世界で唯一、北朝鮮との軍事同盟を結んでいる中国以外に、この戦争の当事者になろうという国はない。
その中国も、北朝鮮が先に手を出したら中立を宣言すると発表している。
やれやれ・・・。
浮沈子は、この一連の動きというのは、関係国のシミュレーションのような気がしている。
実際に危機が迫っているのではなく、そうなったらどーするという、外交の演習のような感じだ。
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