人の作りしものの運用
2018-01-11


人の作りしものの運用


人間が作ったものは壊れる。

壊れないとしたら、人間の寿命の短さにより、その崩壊を認識できないだけだ。

(オルドワン型石器群)
[URL]

「ヒト科人類による最古の石器群といわれている」

石器なら、壊れることはないだろうだってえ?。

バカ言っちゃいけない、あれは初めから壊れてるんだ(そうなのかあ?)。

「礫の一部を打撃して造るチョッパー・チョッピングツールを主体とする。」

まあいい。

壊れたものは、自然に還る。

人ならぬ神が作りしものに戻っていく。

人間が作ったものを使い続けるということは、果てしなく壊れていくものとの戦いだ。

何をどのようにして作るかということの選択の問題でもある。

本当に欲しいのは、作られたものを使って得られる利益だ。

物そのものにも価値はあるかもしれないが、道具としての価値は使えてナンボだ。

作るにあたってのコスト、維持して使っていくためのコスト、そして、結果得られる利益を秤にかけて、何をどう作り、使っていくかを決めていく。

浮沈子は、沈船が好きで、中には入らないけど周囲を潜って楽しんでいる(最近、行ってないなあ・・・)。

人の作りしものの末路だ。

鉄で出来た船は、故郷の海に還っていく。

鉄は、元々、海水に溶けていたからな。

太古の生命が作り出した酸素によって沈殿し、堆積して鉄鉱石となり、人間がせっせと掘り出して精錬して船に仕立てた。

水より重い鉄で作った船を浮かべること自体が、神の摂理に反している(某宗教団体のエースは、水の上を歩いたらしいので、何とも言えないが・・・)。

まあ、どうでもいいんですが。

(米軍ヘリ不時着 太平洋軍司令官「安全な場所で満足」 翁長知事は批判)
[URL]

「一番近い安全な場所に降ろす措置に満足している」

浮沈子も同感だ。

学校の校庭とかに降ろすのに比べれば、遥かにいい。

そのような事態に陥らないように、日頃の整備を怠らないというのが原則だが、トラブルを皆無にすることは不可能だ。

計器が異常を示したら、安全なところを見つけて降りてしまうのが正しい。

平時だからな。

戦闘中は、そうもいかないかもしれないが。

いいか悪いかという話になれば、そこはいろいろややっこしくなる。

そもそも、現場レベルでどうにかなる話ではない。

改善できる点があれば改善し、出来なければ次善の策を取るしかない。

その中には、基地の撤退とかも含まれるんだろう。

米国は、世界から撤退しようとしている。

泣いて縋って引き留めているのは、我が国の方だからな。

果てしなく壊れていく道具を、どう使うかという話は、それこそ、果てしなく広がっていく。

「ニコルソン氏は、今回の不時着など米軍による事故が頻発していることについて「クレイジー(ばかげている)だ」と発言した。」

まあ、リップサービスのつもりだったんだろうが、正直な気持ちかも知れない。

軍隊の質の劣化は、現場トップの認識だけで変わるもんじゃないからな。

それでも、立場に応じて、精一杯やってもらいたいわけだ。

身内批判をして、相手の歓心を得ようというのは姑息だ。

米軍には、ある種の閉塞感が生まれているのではないか。

軍隊が難しい局面を迎えるのは、攻撃の時ではなくて、撤退の時だからな。


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