人の作りしものの運用
人間が作ったものは壊れる。
壊れないとしたら、人間の寿命の短さにより、その崩壊を認識できないだけだ。
(オルドワン型石器群)
[URL]
「ヒト科人類による最古の石器群といわれている」
石器なら、壊れることはないだろうだってえ?。
バカ言っちゃいけない、あれは初めから壊れてるんだ(そうなのかあ?)。
「礫の一部を打撃して造るチョッパー・チョッピングツールを主体とする。」
まあいい。
壊れたものは、自然に還る。
人ならぬ神が作りしものに戻っていく。
人間が作ったものを使い続けるということは、果てしなく壊れていくものとの戦いだ。
何をどのようにして作るかということの選択の問題でもある。
本当に欲しいのは、作られたものを使って得られる利益だ。
物そのものにも価値はあるかもしれないが、道具としての価値は使えてナンボだ。
作るにあたってのコスト、維持して使っていくためのコスト、そして、結果得られる利益を秤にかけて、何をどう作り、使っていくかを決めていく。
浮沈子は、沈船が好きで、中には入らないけど周囲を潜って楽しんでいる(最近、行ってないなあ・・・)。
人の作りしものの末路だ。
鉄で出来た船は、故郷の海に還っていく。
鉄は、元々、海水に溶けていたからな。
太古の生命が作り出した酸素によって沈殿し、堆積して鉄鉱石となり、人間がせっせと掘り出して精錬して船に仕立てた。
水より重い鉄で作った船を浮かべること自体が、神の摂理に反している(某宗教団体のエースは、水の上を歩いたらしいので、何とも言えないが・・・)。
まあ、どうでもいいんですが。
(米軍ヘリ不時着 太平洋軍司令官「安全な場所で満足」 翁長知事は批判)
[URL]
「一番近い安全な場所に降ろす措置に満足している」
浮沈子も同感だ。
学校の校庭とかに降ろすのに比べれば、遥かにいい。
そのような事態に陥らないように、日頃の整備を怠らないというのが原則だが、トラブルを皆無にすることは不可能だ。
計器が異常を示したら、安全なところを見つけて降りてしまうのが正しい。
平時だからな。
戦闘中は、そうもいかないかもしれないが。
いいか悪いかという話になれば、そこはいろいろややっこしくなる。
そもそも、現場レベルでどうにかなる話ではない。
改善できる点があれば改善し、出来なければ次善の策を取るしかない。
その中には、基地の撤退とかも含まれるんだろう。
米国は、世界から撤退しようとしている。
泣いて縋って引き留めているのは、我が国の方だからな。
果てしなく壊れていく道具を、どう使うかという話は、それこそ、果てしなく広がっていく。
「ニコルソン氏は、今回の不時着など米軍による事故が頻発していることについて「クレイジー(ばかげている)だ」と発言した。」
まあ、リップサービスのつもりだったんだろうが、正直な気持ちかも知れない。
軍隊の質の劣化は、現場トップの認識だけで変わるもんじゃないからな。
それでも、立場に応じて、精一杯やってもらいたいわけだ。
身内批判をして、相手の歓心を得ようというのは姑息だ。
米軍には、ある種の閉塞感が生まれているのではないか。
軍隊が難しい局面を迎えるのは、攻撃の時ではなくて、撤退の時だからな。
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