CIAの見立て
2018-01-24


CIAの見立て


(北の核攻撃能力獲得まで「数カ月しかない」 米CIA長官が強い危機感)
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「過去のインタビューでも、北朝鮮が米本土に到達する核搭載ミサイルの運用能力を確立するまでの時間は少ないと説明していたことを問われ、ポンペオ氏は「(残された時間を)延ばすため米国は懸命に取り組んでいる」と強調した。」

うーん、物は言いようだな。

(北朝鮮は「米攻撃可能な核所有寸前」と想定を CIA長官が警告:2017/10/20)
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「ポンペオ長官は北朝鮮の核ミサイル能力について「米国の政策の視点から言って、彼らは目的を達成する寸前にあると想定してわが国が行動しなくてはならない水準に近づいている」と警鐘を鳴らした。」

数か月前から、同じような発言を繰り返している。

この人は、政治家であって、情報分析の専門家ではない。

(マイク・ポンペオ)
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「政治的スタンス:
・中絶:強硬に反対
・拷問:拷問者ではなく、愛国者だ
・銃器:銃規制に反対
・医療保険:オバマ・ケアに強く反対」

絵に描いたような共和党員・・・。

「北朝鮮が米本土を核攻撃する能力を獲得するまでに「数カ月しかない」と述べ、強い危機感を示した。」

このタイミングでの発言には、もちろん、政治的な意図がある。

米国は、外交的、経済的、軍事的圧力を強めれば、北朝鮮の核開発を止められると見込んでいる。

少なくとも、その努力を継続している。

一方で、それが実らないときのために、軍事的選択肢を準備しているとされる。

実らないというのは、まあ、いろいろなレベルがあるんだろう。

極端な話は、米国の首都が核攻撃されて壊滅するという事態が起こるみたいなことだ。

軍事オプションを行使するタイミングは実にビミョーで、グアム周辺への弾道ミサイルの着弾だって、その引き金を引くことになるかもしれない。

米国は、その辺りをぼやかしている。

情報戦は既に始まっているし、レッドラインを不明確にしておくことは戦略的にも重要だ。

南北対話が実現し、冬季オリンピックを契機に一気に雪解けに向かいそうな状況の中で、北朝鮮の核兵器保有を容認したうえで抑制するという選択を回避しようとしているのかもしれない。

ちょっと興味深い記事があった。

(焦点:北朝鮮危機の時間切れ迫る、対話模索する米代表の孤立無援)
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「ポンペオ長官はトランプ大統領に対し、米国の軍事的な圧力によって、正恩氏は非核化に向けた要求に従わざるを得なくなるという分析結果を提示していると北朝鮮関連の協議に詳しい複数の当局者は語る。」

「CIAはこの件についてコメントしなかった。」

一概に否定はしないというスタンスだな。

北朝鮮の政治的選択は、時間との競争になってきている。

ワシントンを即時核攻撃できるミサイルを保有し、交渉の席に着いた北朝鮮と渡り合う事態は避けたい。

それまでに、最大限の軍事的圧力(非軍事的圧力も含めて)をかけ続けて、屈服させなければ、最後のカードを切るしかなくなるのだ。

雪解けなんてもってのほか。

美女団長をもてはやすなど、言語道断!。

(【北朝鮮の視察団】美女団長の正体)
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