10m
2018-08-20


10m


ロケットの記事を読んでいたら、気になる数字があった。

(ハイブリッド・ロケットで宇宙を目指せ! オランダと世界の挑戦)
[URL]

「ストラトスIIIは全長8.2m、直径28cm。」

ちょっと寸足らずだが、およそ10mというところで、思い出すのはこれ。

(SS-520 5号機がギネス世界記録(R)に認定されました)
[URL]

「記録数値 : 高さ9.54m 直径0.52m(代表径)」

およそ10mという点では共通だ。

初めに引用した鳥嶋さんの記事は、ハイブリッドロケットについて、最新の事例も織り交ぜながら、例によって分かりやすく説明している。

こういう記事を書かせると、彼の右に出るジャーナリストは少ない。

その中に、ノルウェイのナーモというのが出てくる。

ハイブリッドロケットの開発を行っている企業だ。

このブログでも、ブラッドハウンドSSCの関連で取り上げたことがある。

(ヴァルター機関の系譜)
[URL]

「ブラッドハウンドSSCのハイブリッドエンジンは、ノルウェーの防衛企業が開発しているらしい。」

鳥嶋さんの記事では、来月、この企業が開発したロケットが打ち上げられるそうだ。

「ナーモでは2018年9月、このモーターを搭載した「ニュークリアス」(Nucleus)というロケットを打ち上げることを計画している。」

(Norway's hybrid rocket motor sets new record)
[URL]

「The 800 kg Nucleus is 9 m long and has a full-burn capability of over 40 seconds.」

このロケットも、およそ10mというからな。

奇遇とばかりは言えない。

おっと、MOMOを忘れるところだった。

(インターステラテクノロジズ:打ち上げ実績一覧)
[URL]

「9号機:MOMO 2号機:2018年6月30日5時30分:8500mm」

これも、ちょっと寸足らずだが、まあ、概ね10mだ。

ちなみに、世界初の実用ロケット(兵器ですが)であるV2は、14mと少しデカい。

(V2ロケット)
[URL]

「全長 14 m (45 ft 11 in)」

「ドルンベルガーは当初よりトラクター牽引式の発射装置を想定し、ロケットのサイズを鉄道・道路での輸送が可能な範囲に留めることを設計条件としていた。」

こっちは、可搬性の問題から、仕様として決定されていたようだな。

他のサウンディングロケット(観測ロケット:到達高度100km程度の、衛星打ち上げを目的としないロケット)が、およそ10mの範疇に収まっているのは、燃料搭載量その他の物理的要因によるのかもしれない。

昨日書いた記事で、うらしまが10mだったりしたのとごちゃごちゃになっている。

ボーイングのエコボイジャーは15.5mとやや大きい。

この大きさというのも、陸上での可搬性を考慮した最大値なのかもしれないな。

宇宙も海も、10m前後というのが扱いやすさのスタンダードなのかもしれない。
[宇宙]

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