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この記事の中には、2系統あるはずの太陽電池パネルのことは記載されていない。
「太陽の強い光線にさらされた小さなセグメント」が何を指すのかは不明だしな。
あれっ?、と思って更に調べる。
(Decked Out: Solar Array Cooling System Coming Together on Solar Probe Plus:Posted on 04/19/2017)
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「Solar Probe Plusのソーラーアレイ冷却システムは、NASAの宇宙船のソーラーアレイを焼却から保護し、太陽の輝かしい雰囲気の中を移動する重要な仕事を1つ持っています。」
このページでは、9枚の短冊状の放熱板からできたラジエーターが、2個ずつ組になって、断熱版の下の、向かい合わせの2か所に分かれて設置されているのが分かる。
真ん中のスリットの上部に、切り欠きがあるのとないのとで、向きが分かる。
(Solar Power: Parker Solar Probe Tests Its Arrays:Posted on 05/07/2018)
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「Parker Solar Probeは2つのソーラーアレイを搭載しており、総面積はわずか17平方フィート(1.55平方メートル)です。彼らは、宇宙船が太陽に近いときに熱保護システム(熱シールド)の後ろの表面のほぼすべてを収縮させる電動アームに取り付けられています。」
この記事のどこを読んでも、小型の太陽電池パネルのことは書かれていない。
写真では分かり辛いが、太陽電池パネルの先端部分に角度が付いている事が分かる。
また、その部分の電池(セル)の長手方向のサイズが、先端に向かって徐々に小さくなっているのも分かる。
ちなみに、最先端の両端の部分は、さらに幅も小さくなっていて、赤く輝かせて性能をチェックしている写真では、この部分が機能していない事が分かる。
ひょっとして、太陽に接近している時の発電は、この角度が付いている部分で行うのではないかと思われる。
(Launch Week Begins for Parker Solar Probe:Posted on 08/08/2018)
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このページの写真では、高利得アンテナの位置を参考にして、両側の太陽電池パネルの根元の辺りの造作を見ることが出来るが、どちらのパネルの根元にも、太陽接近時にだけ使われる小型太陽電池パネルの仕掛けは見られない。
(Parker Solar Probe’s Solar Array Cooling System Fully Activated:Posted on 09/14/2018)
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「9月13日、Parker Solar Probeの初の水冷ソーラーアレイ冷却システム(またはSACS)が完全に運用されました。SACSは、太陽の激しい熱から宇宙船に電力を供給するためのパーカーソーラープローブのソーラーアレイを保護します。」
水冷ラジエーターがうまく機能した記事だが、その対象は2枚の太陽電池パネルに限られている。
(In First for a Spacecraft, Parker Solar Probe Autonomously Manages Heat Load on Solar Arrays:Posted on 10/17/2018)
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余程ネタがないのか、太陽電池パネルの冷却と角度、発電量についての蘊蓄が披露されている。
つまり、太陽電池パネルの角度を、発電量を最大にしつつ、熱的要件の範囲内に収めるためのアルゴリズムを開発したという自慢話だ(そうなのかあ?)。
「電力と熱の適切なバランスを管理することは宇宙船には不可欠です。遠く離れているため、地球環境や厳しい環境下で動作するため、Parker Solar Probeは自力で処理する必要があります。」
つまりPSPには、日米のウィキに記載されているような太陽接近時にのみ使用されるスライド式の太陽電池などはないのだ。
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