わさわさとした気分の朝に
2019-02-16


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わさわさとした気分の朝に


(Ebola virus disease 〓 Democratic Republic of the Congo
Disease outbreak news: Update
14 February 2019)
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「現在の疫学的指標はエボラウイルス病(EVD)の発生が中程度の強度で続いていることを強調しています。KatwaとButemboは依然として主要な健康上の懸念地域ですが、同時に、地理的に分散したさまざまな地域で小さなクラスターが発生し続けています。」(自動翻訳のまま)

コミュニティの非協力、感染者の追跡調査の困難、患者の秘匿、他の地域への移動など、様々な困難に直面しながらのエボラ対応。

さながら、もぐらたたきのような状況に、うんざりしているのではないか。

それでも、細々とした感染経路があるだけで、都市部における感染爆発のようなことはない。

隣国への伝播は抑制されているし、患者の増加は等差級数的であり、しかも小規模にとどまっている。

感染経路を完全に遮断し、終息に追い込むには時間が掛かるだろうが、まあ、言ってみれば時間の問題だな。

半年先か、1年先かは分からない。

コンゴ民主共和国のエボラの流行は、終わることなく続いている。

現在の手法を継続していけば、やがては終息すると期待されるが、それがいつになるかを予測することはできない。

高致死率の感染症は、やがて自然終息する。

ウイルスは、宿主(人間)との共存に失敗し、その系統は死に絶える。

自然宿主では継続して感染が続くので、またいつか、人間への感染が起こり得る。

エボラは、アフリカ中央部で繰り返し人間に感染し、その都度、一定の人的被害をもたらして終息した。

5年前の西アフリカの大流行を除いては。

あれはひどかったな。

まあいい。

今回の流行の特徴は、ちょうど中間のような感じだ。

大流行という程ではないけど、今までの小規模の流行とは異なる。

地域社会の非協力という点では似ている。

不安定な治安、感染者周囲等へのワクチン接種、新しい治療法の導入は、今までにはないパターンだな。

前回は、ワクチンもなく、治療法も限られていた。

大流行に至らずに済んでいるのは、そのせいかもしれないが、本当のところは分からない。

当事者は、自己正当化したがるからな。

感染者の増加は続いているが、新たな感染者数は増加してはいない。

むしろ、わずかながら減少している。

その一方で、今まで発生していなかった地域での感染経路の出現や、一度途切れた地域での感染再発が起こり、懸念されているわけだ。

エボラは、地下に潜っている・・・。

もぐらたたきという例えは、言い得て妙かもしれない。

感染症だからな。

何もないところから、突然現れたりはしない。

点は、必ず線で繋がっているのだ。

その線を見つけて断ち切る。

封じ込める。

ウイルスは目には見えないが、それを宿している人間は見える(当たり前ですが)。

エボラは、人間の間で感染しているわけだからな。

一連の感染である限り、それは、どこかで繋がっている。

断ち切ろうとする当局に対して、非協力的な現地の状況は、モグラの穴を掘っているようなものだ。

地下深く、静かに潜伏して、とんでもないところから出てくる。

注意深く見れば、モグラの穴の繋がりが見えるだろうが、それは困難な話だ。

問題解決の糸口が、住民の協力であることに間違いはない。

長い間に蓄積された当局への不信は、長い時間を掛けなければ解けないのかもしれない。

モグラの穴を見つけ、出てくる前に穴を塞ぐ。


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[ノンセクション]

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