やる気のなさ見え見えのリップサービス
2019-04-08


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やる気のなさ見え見えのリップサービス


(NASA HEAD ANSWERS AGENCY QUESTIONS ABOUT ‘MOON BY 2024’ GOAL)
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どうやら、NASA内部向けの発言らしいな。

「NASAの従業員が行った最大の質問は、5回目のナショナルスペース会議でマイクペンス副大統領が設定した2024年の期限を守るための米国議会の資金援助でした。」

その暴言に近いペンスの発言については既に触れた。

(無理筋或いは表現の自由?)
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「出すもん出さないで、冗談はよしてくれ!。」

まあいい。

浮沈子の印象では、NASA長官は、この現政権の要請をやんわりと無視したように見えたんだがな。

今回の記事では、逆に積極的に利用しようとしているようだ。

「Bridenstineは、1961年にケネディ大統領でさえ、彼が就任できた最長期間を超えて期限を設けたと述べた。」

「NASAが5年以内に人間を月に戻す計画は、本質的には組織がすでに 2028年までに計画していたものの縮小版であるように思われます。」

そもそも、オリオン宇宙船を宇宙に送り出すSLSについて、いつ上がるかという問題が残っている。

「クリティカルパスの項目の例として、SLSのエンジン部を挙げました。予想以上に開発に時間がかかり、その結果、他の項目も遅れを取っています。」

どこかで聞いたような話もある。

「彼はまた、必要でないテストを削除することでSLSの開発スケジュールを早める必要があると語った。」

「スケジュールを加速することは、直列ではなく並列で開発することを意味している」

アポロ計画の際に、サターンVの開発を加速するために、並列開発手法がとられたことは知られている。

(サターンV:C-5)
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「第一号機を製作する前には、各部分の試験を積み重ねていかなければならない。」

「有人飛行の前の無人発射実験の回数を減らすためにも、ロケットの各段を別個に試験するのではなく、すべての段を一度にまとめて発射試験してしまうほうが望ましいと判断された。」

NASA長官は、今回もこの手法を採ることを表明したんだが、浮沈子的にはサターンVの時とは状況が異なるからな。

同列には論じられない。

今や、月への回帰に関しては、ライバルはいない。

宇宙開発の覇権を争っていたソ連は崩壊し、過去の遺産を食いつぶす形で辛うじて残っているにすぎず、急速に後を追ってきた欧州も、有人宇宙技術においては米国の傘下に入っている。

唯一、ライバルとなりえるのは中国だが、まあ、10年早い気がする。

つまり、動機が希薄だ。

更には、NASA自体が、根本的な計画を変えようとする意志がない。

「オリオン宇宙船、月面ゲートウェイの初期バージョン、および3段階の人間着陸システム。」

月へ行くのに、月軌道ステーションは必要ない。

それを運ぶためには、SLSの次期バージョンの開発が不可欠だが、そのための予算は認められていない。

民間セクターに依頼するにしても、貨物便を飛ばすための金は必要だし、そんな実績は皆無だ。

そもそも、運ぶべき月ステーションの基本設計すらない(概念設計も途中じゃないのかあ?)。

ましてや、月着陸船に至っては、計画すらなく、これからどうしましょうかという段階だ。

NASAが考えている2028年という目標さえ、そんなもんを信じるものなど、当事者を含めて誰もいないだろう。


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[宇宙]

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