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2014年から16年にかけての西アフリカでの流行の際に、流行の度に金の無心をすることがないように、そうした対応に必要な資金を留保する仕組み(基金など)の設立が議論されたという記憶がある(未確認)。
ったく、情けない話だ。
しかし、これが21世紀初頭の人類のザマだから仕方ない。
「エボラ熱を巡っては日本も対策に動きだしている。政府は東京都武蔵村山市の国立感染症研究所の専用施設に、エボラ熱など最も危険とされる感染症のウイルスを輸入することを決めた。」
「多くの海外客が訪れる20年の東京五輪・パラリンピックの開催を念頭に、感染症対策を急ぐ。」
今必要なのは、現地で地道な活動をするための実弾であって、クソの役にも立たないお祭り騒ぎに対応することではないだろう。
各国が、どういう対応をするか見ものだな。
米国は、武装勢力との衝突を避けて、現地から人員を引き揚げさせているからな。
現地の治安が回復しなければ、専門スタッフを戻すことはないだろう。
DRC当局は、有象無象のNPOについても懐疑的だ。
今回のゴマへの感染者の侵入に関しては、バッサリと切り捨てているしな。
「患者は危険にさらされていることを知っていたが健康上の推奨を尊重することを拒否し、故意に別の地域に旅行したことを覚えておくことが重要です。」
まずい時に布教活動をしたものだ。
西アフリカでの初期の感染拡大が、地元の祈祷師による接触感染と、その葬儀の参加者によるお持ち帰りだったことを思い出す。
まあ、今回ゴマに侵入した牧師(感染者として報告された翌日の7月15日に死亡)が、感染拡大にどれ程関わったかは不明だ。
(エボラ出血熱の死者が1600人を超えたコンゴでの流行について緊急事態宣言、国際的な感染拡大が懸念される)
[URL]
「PHEIC宣言が出された理由の1つは、ルワンダとの国境の都市・ゴマで感染者が見つかったこと。」
「ゴマからルワンダへは1日に1万5000人以上が国境を越えており、さらなる感染拡大が懸念されています。」
この情報は確かにやばい気がする。
感染の拡大は、蟻の一穴からだからな。
WHOは、以前からゴマへの感染拡大に神経質だった。
今回の宣言については、事前に何らかの取り決めをしていたのかもしれない。
ゴマへ広がったら、宣言するぞって(そうなのかあ?)。
とりあえず、しちまったものはしょうがない。
この宣言が有効に機能し、現地で活動するNPOや、ワクチンに対する援助の増額を期待するしかない。
しかし浮沈子は、周辺各国はともかく、アフリカ以外の国々の対応は冷めたものになるに違いないと見ている。
感染規模や、流行地域は、西アフリカでの流行とは比べ物にならないくらいチープだからな。
10分の1の規模の感染が、アフリカ大陸のど真ん中で起こっているに過ぎない。
首都のキンシャサ辺りだったら、反応は違ったものになるかもしれない。
感染のレベルはエピデミックで、パンデミックの恐れはおそらく皆無だ。
(パンデミック)
[URL]
「顕著な感染や死亡被害が著しい事態を想定した世界的な感染の流行を表す用語である」
WHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を安売りしているのではないか。
どう考えても、このタイミングで出す話じゃない。
流行はジワジワと広がっているけど、それはオオカミではなく、せいぜいネズミ程度だ。
しかし、ネズミが出たと叫んでも、金は集まらないだろうからな。
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