[画像]
クソな自動翻訳とインターリンク衛星間通信の怪しい関係
今回のインターリンク衛星の打ち上げを巡っては、様々な情報が錯綜している。
浮沈子が引っかかったのは、まずは、打ち上げ高度の問題(350kmか550kmか)だったが、新たな疑問を呈する記事に当たった。
(スペースX、宇宙インターネット衛星「スターリンク」の打ち上げに成功)
[URL]
「今回打ち上げられた60機は、最初の実運用機と位置づけられており、衛星間の通信機能をもっているほか、通信に使うKuバンドの機器の最適化、新たにKaバンドの通信機器の搭載、さらに運用終了後に大気圏に再突入した際、機体が確実に燃え尽きるよう、素材を燃えやすいものに変更するなどの改良が施されている。」
浮沈子の目の錯覚でなければ、衛星間通信機能を持つと書かれている(当該記述は、後日訂正され削除されたようです:2019年11月22日確認)。
ホントかあ?。
(スターリンク(衛星星座):衛星ハードウェア:標題から自動翻訳のまま:以下同じ)
[URL]
「初期の衛星はレーザーリンクなしで打ち上げられ、2019年10月にSpaceXはこれらのリンクを持つ衛星が2020年末までに準備が整うと予想しました。」
また、ウィキのテキトーな情報かと思って、引用元を当たる。
(SpaceXのStarlinkインターネットサービスについて知っておくべきことは次のとおりです。:2019年10月26日更新)
[URL]
「来年後半には、衛星をレーザーで飛行させ、宇宙空間で互いに通信し、データを共有できるようにします。」
鳥嶋さんの記事だからな。
何の根拠もなく、衛星間通信が実装されたなどと書くわけはない。
何か、理由があるはずだ・・・。
脳味噌と語学力はないけど、ヒマと好奇心には不自由しない浮沈子だからな。
マイナビの引用元を徹底的に洗った。
「出典:
・STARLINK MISSION | SpaceX
・starlinkpresskit_nov2019.pdf
・Starlink
・通信衛星群による天文観測への悪影響についての懸念表明 | 国立天文台(NAOJ)」
直接の記述を見つけられなかったので、スターリンク公式ページのリンク先(紛らわしいな)になっている打ち上げ動画のテロップを日本語の自動翻訳にしてボーっと眺めていたら、いきなり目が覚めた!(画像参照:9分2秒辺り)。
(Starlink Mission:動画出ます。)
[URL]
「衛星間のアンテナシステム」
んなバカな!。
もちろん、解説のネーチャンの英語は分かりやすいんだが、原稿を棒読みしている(たぶん、プロンプターがあるのかも)だけなので、自動翻訳機能が誤訳連発してしまうわけだ。
英語の字幕に戻して確認すると、当該箇所はこうなる。
「・・・the inclusion of a new Ka-band anntena system between the satellite upgrades.」(衛星のアップグレードの間に新しいKaバンドアンテナシステムを含めること。:もちろん、これも自動翻訳だけど)
この区切りが正しいかどうかも分からないが、日本語訳にする際に、区切りを誤って翻訳したに違いない。
鳥嶋さんが、このことが原因で記事に書いたかどうかは不明だ。
このビデオは曲者で、もう一人の別のネーチャンが5分59秒辺りで例の350kmという衛星機能チェックのためのテンポラリーな軌道高度を、あたかも最終到達軌道高度であるかのようにしゃべくっているしな。
やれやれ・・・。
確認しておこう。
スターリンク衛星の通信は、今の段階では地上基地局とだけ行われている。
コメントをする