20億ドルの打ち上げコストは、果たして高いと言えるのか
ちょっと前に、こんな記事を書いた。
(200万ドルの打ち上げコストは、果たして安いと言えるのか)
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「競争原理が働きにくく、高コスト体質に塗れている宇宙開発。
再使用ロケットによる価格破壊を引っ提げて登場したスペースXに、業界は震撼した(たぶん)。」
ファルコン9によるCRS−19が、高空の強風と海況の悪化により延期された。
海上回収の理由を確認するために見ていた記事に、べらぼーな話が書いてあって驚く。
(SpaceXの驚きのFalcon 9ドローン船の着陸がCargo Dragonの発売前に説明されました:標題から自動翻訳のまま:以下同じ)
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「NASAは、政治的な戦いの最中です現在、NASAのSLSロケットでの打ち上げが法的に義務付けられているヨーロッパクリッパー宇宙船の打ち上げ契約。」
「ロケットは打ち上げごとに20億ドル以上のコストがかかる可能性が高いため、Falcon HeavyまたはDelta IV Heavyを使用するだけで15億ドル以上節約できます。」
SLSにそれだけの価値があるのかどうかは知らない。
数年後、運用を開始される同程度の打ち上げ能力を持ったロケットの値段が、1000倍(!!!)違う理由を、米国議会とNASAは米国民に納得させなければならない。
しかも、SLSの打ち上げは、多く見積もっても年に3回程度。
その製造には、現在のところ4年程度が見込まれている。
(DeepSpace:NASAのEuropa ClipperがSLSに苦しみ、月面着陸船が資金を獲得し、ロシアが月の野望を語る)
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「NASAの役人からの過去の推定によると、機関はボーイングとエアロジェットRocketdyneが新しいSLSブースターを構築するために最低52カ月(4.3年)のリードタイムを必要とします。」
NASAは、10機分のSLSを纏めて発注した様だ。
(NASA、アルテミスムーンミッション向けにボーイングからSLSメガロケットをさらに発注)
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「水曜日(10月16日)に、NASAは、ボーイングの暫定追加資金調達とロケット製造用原材料の一括購入許可を発表しました。会社とNASAは、アルテミスとの完全な契約の交渉を続けています。代理店が来年確定する予定のより大きな契約は、スペース打ち上げシステム(SLS)ロケットの最大10のコアステージと、8つの探査アッパーステージ(EUS)をサポートする予定です。」
アッパーステージの数が合わない(2個足りない)のは、暫定的に使用されるアッパーステージが2個あるからだろう(アルテミス1用の1個(ICPS)は納品済み)。
エウロパクリッパーのアッパーステージに暫定極低温推進段階(ICPS)が使用されるかどうかは知らない。
「NASAは現在、フル契約でボーイングにどれだけの資金を提供するのか「わからない」が、その金額は2月に政府が次の予算要求を提出するときに開示される、と機関の広報担当者はSpace.comに語った。この追加のロケット製造は、ドナルドトランプ米国大統領の命令に応えて、5年間で月面に人間を着陸させるという機関の取り組みの一環です。」
以前、NASAの担当者は、SLSの値段を1機当たり5億ドルと言ってたような気がするけどな。
気のせいだったのかもな・・・。
(NASAの巨大な新しいロケットは打ち上げごとに5億ドルかかる)
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「私たちは、およそ5億ドルの数値がフライトあたりの平均コストであると推定しました」
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