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今期風疹の流行は終息したのか
年末年始以来、書こう書こうと思っていたが、いろいろ立て込んでしまって書けないまま放置していた記事も、ようやく終わりに近づいている。
あと少し、頑張ろう。
で、ようやく風疹の記事に辿り着いた。
(2. 週別風しん報告数 2019年 第1〓52週 (n=2306)参照)
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夏前にちょっと増えて懸念された流行のピークは、秋には過ぎている感じだったし、冬になってからは地方都市では散発的に見られる程度で、メインだった東京都のクラスターも概ね消滅している。
実際、東京都では3週間続けて新規感染者の報告はない。
(風しんの流行状況(東京都 2019年))
[URL]
(風しんの流行状況(東京都 2020年))
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懸念される先天性風疹症候群(CRS)は、現在4例が報告されているが、今後も10数例まで増える可能性がある(テキトーです)。
(風疹流行に関する緊急情報:2020 年 1 月 8 日現在)
[URL]
「2019 年第 4、17、24、44 週に各 1 人、合計 4 人が報告された」
今期流行の感染者数の推移を見ると、なだらかな終息曲線を描いているように見える(錯覚かあ?)。
このまま完全終息してもらいたいもんだが、2012年から2013年にかけての前回の流行期を見ると、一旦終息しかけたと見せかけて、大規模な流行の立ち上がりを見せている。
それに相当するのが、今期の前半と後半に当たると見ることができなくもない。
まあ、どうでもいいんですが。
オヤジどもを対象としたワクチン接種は遅々として進まず、おそらく5年後くらいに再度流行が訪れることは確定だろう(そんなあ!)。
この5年周期(国によって3年から7年になることもあるようだが)の謎は解けないままだ。
このまま終息してくれることを願うばかりだが、ワクチンの臨時接種は引き続いて行われている。
「風疹の流行」は終わりつつあるのかも知れないが、「風疹の撲滅に向けての対策」は、ある意味で始まったばかりだ。
喉元過ぎれば、なんとやら。
CRSを発生させないための方策は、かつては妊娠の中断(中絶)しかなかった。
流行期の避妊、妊娠前や周囲のワクチン接種だけでは、防ぎきれないことも分かっている。
あと20年くらいすれば、幼児期のワクチン悉皆接種の社会的効果が現れて、この国からCRSの発症がなくなる可能性は高い(免疫の経年劣化問題はあるけどな)。
まあ、その頃になれば、ワクチン接種などという原始的な手法は、ゲノム編集に取って代わられている可能性もある(そうなのかあ?)。
それまで放置するのか、それとも21世紀の人間らしく、敢然と立ち向かうのか。
現実は、その中間にならざるを得ないだろうな・・・。
(数理モデルで感染症を食い止める 「経験と勘」を超えてエビデンスに基づく対策を:追加)
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「2012年から13年にかけて、日本で風疹が大流行をしたことがある。その時のデータを分析すると、流行の中心的役割を果たしたのは成人男性だった。」
「そこで成人男性のデータを感染症モデルに取り込んで、風疹がまた流行しないようにするための条件を計算してみた。その結果、30〓50歳代の男性の約2割が風疹の免疫を新たに獲得すれば大規模な流行は起こらないという結論を得た。」
この記事は、今期流行以前(2018年7月)に書かれている。
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