穏やかな冬の日に、って、今日は大寒だし
2020-01-20


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穏やかな冬の日に、って、今日は大寒だし


朝、爽やかな目覚めだ。

インフライトアボートテストが無事に終わって、気分も晴れやか(たんじゅん・・・)。

NASAは、ISSでの作業スケジュールを勘案して有人テスト飛行を、実質的な業務飛行に変更しようとしているようだ。

クルードラゴンへの信頼がそれだけ厚いということだろうが(そうなのかあ?)、切羽詰まった事情があるのかもしれない。

搭乗員の追加訓練、スターライナーのリスケジュールとの関係なども絡んで、複雑な決定を下すことになる。

今回のテストが成功したことで、先々の予定が見えてきたということか。

パラシュートの追加テストとか、今回のテストの詳細なレビューが完了すれば、有人飛行の開始になる。

もちろん、その有人テスト飛行の結果、新たな問題が発見される可能性もある。

文字通りの致命的欠陥でないことを願うばかりだが、今日の飛行中打ち切りテストを見ている限りでは、特段の不安要素はない。

もっとも、昨年3月の無人フライトでも、パラシュートの問題とかスーパードラコの燃料バルブの問題は見えていなかったわけで、新規開発の宇宙船とそれを打ち上げるロケットについては、長い目で見ていかなければならない。

昨日の打ち上げを待ちながら、エブリデイアストロノーツの動画を見ていた。

(Why Starship won't have an abort system... but should it?!)
[URL]

「タイムスタンプ:
3:05-中止システムの仕組み
5:25-スペースシャトルの安全マージン
10:40-スペースシャトルをそれほど危険なものにしたのはなぜですか?
16:00-スターシップとスペースシャトルの違い
21:00-エンジンの信頼性
30:25-スターシップ中止オプション
34:30-中止システムは実際にロケットをより安全にしますか?
38:55-アボートシステムなしでロケットの安全性を向上させる方法
41:50-宇宙飛行に打ち上げ(中止)システムが必要か」

そう、アボートシステムは宇宙船の安全を確保するための手段の一つに過ぎない。

そして、それが作動するということは、打ち上げロケットに何らかのトラブルが発生したということを意味する。

それがないとすれば、アボートシステムなんて不要だ。

逆に、アボートシステム自体の故障(暴発?)リスクを回避するために、ない方が安心という考え方もある。

スペースシャトルは、全体として冗長性を高め、安全だという前提の下で、検討していた様々なアボートシステムを捨てた。

それが誤りであったことは、重大な死亡事故を2回も起こしたことで明らかだ。

チャレンジャーについては、運用上の誤りもあったが、コロンビアの事故の背景は、低温の燃料タンクと剥き出しの耐熱タイルが露出して近接するという、システム上の避け難い構造的欠陥による。

スターシップは、基本的にアボートシステムを持たない。

それは、アボートシステムを持つことによるリスクを回避することであると同時に、ロケット自体に高い信頼性を求めることになる。

その信頼性は如何にして達成されるのか。

ホストであるティムドッドは、打ち上げ実績を積み上げることしかないという。

貨物仕様として、少なくとも数十回の実績を経て、1段目のスーパーヘビー、2段目のスターシップの信頼性を上げ、有人飛行へと移行しつつ、必要な改良を重ねていくよりほかはない。

航空機との比較は、そもそも無理があると認めている。

地球低軌道であれ、打ち上げロケットが危険極まりない代物であることに変わりはない。

浮沈子的には、100年くらい経ったら何かが変わっているかもしれないくらいに捉えている。

100年なんて、あっという間だ。


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[宇宙]

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