無症候性キャリアからの感染は「当たり前」の事実
2020-05-03


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無症候性キャリアからの感染は「当たり前」の事実


連日の新規感染者の報告を見ると、半数程度(日によってはそれ以上)は感染源を辿れない市中感染ということになっている。

トレース(感染者追跡)の鎖が切れ、フォワードへ展開して新たな感染者をあぶり出し、二次感染する前に確保、隔離(あるいは準ずる措置)を施して、未然に拡大を抑止するという戦略がとれない。

会社や友人に気兼ねして接触歴を明かさないことも原因かもしれないが、もっと根本的な原因があることが明確な根拠によって示された。

(クルーズ船調査 無症状の人の部屋からも新型コロナ遺伝子)
[URL]

「感染者が滞在した33部屋のうち32部屋でウイルスの遺伝子が確認された」

「感染していない人の部屋からはいずれもウイルスは検出されませんでした。」

部屋については擬陽性は確認されなかったということか。

問題は、これだ・・・。

「感染は確認されたものの、検査をした当時症状が出ていなかった人が滞在していた13部屋については、54%に当たる7部屋のトイレの床から、38%に当たる5部屋の枕から、23%に当たる3部屋のリモコンから、それぞれ検出された」

検査した部屋の、退出後の管理状況が不明なので、何らかの原因で退出後に汚染された可能性は否定できないけどな。

「症状のある人からも、ない人からも同じような場所から同じ頻度でウイルスが検出されたということが今回の重要な発見だ。無症状の人からもたくさんのウイルスが出ている可能性があり、清掃や消毒をしっかり行っていく必要がある」

そうか、場所毎の検出頻度が同等ということは、退出後のコンタミの可能性は小さいわけだ。

指摘の通り、無症候性キャリアからの感染は、最早、動かしがたい事実だ。

誰が感染者かは、検査をしない限り分からないということが明白になった。

クルーズ船の場合、大部分の無症候性キャリアは、発症しないままウイルスを消失している(たぶん)。

一般の市中感染で、経路が辿れない事例の多くが、おそらくこの無症候性キャリアからの感染ということになる。

隠しているから分からないわけではない、罹っちまった人にも分からないのだ・・・。

この、クソな事態を打開するのは、全国民を対象としたスクリーニング検査しかない。

しかも、回数制限なしに・・・。

(「007の国」英国ではスパイ機関がコロナ接触追跡アプリの開発に協力 1日10万件検査を達成)
[URL]

「30日に12万2347件に達したと報告」

精度管理上の問題はあるかも知れないが、我が国の現状(実質、1万件程度:目標2万件)にくらべれば、まさに桁違いということになる。

米国では、1日数百万件の検査を構想している。

浮沈子は、1日3億件と主張しているんだがな(多い方が勝ち!)。

「PCR検査は偽陰性が多く出るため陽性者を見逃してしまう恐れがある」

検査しなけりゃ、100パーセント陽性者を捕捉できないんだけど、それでもいいの?。

100回検査して陰性なら、陰性ということにしてもいいのだ(そんなあ!)。

信頼性と回数とのトレードオフかもしれないし、検体採取の技術的な問題もある。

それでも、検査をやらないでいいという理由には一切ならない。

発症していない病原体保有者からの感染は、間違いなく存在する。

しかも、東京都のように蔓延状態になっている都市においては、そっちの方が多いかも知れない。

毎日の検査で捕捉されているのは、その中で発症した僅かの割合に過ぎない。


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[ノンセクション]

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