1段目2本とも回収したいから来月に打ち上げ延期のスターリンク7に見るスペースXの商魂
2020-05-19


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1段目2本とも回収したいから来月に打ち上げ延期のスターリンク7に見るスペースXの商魂


もう、1段目の再使用は当たり前というより、商売の大前提となっていて、打ち上げスケジュールは発射地点の天候だけでなく、回収地点の天候を考慮しなければ決められなくなっている話については既に書いた。

(考えてみれば当たり前だが、洋上回収地点の海況が打ち上げ条件となる再使用ロケットも面倒だな)
[URL]

「浮沈子が、おやっ?っと思ったのは、今までは打ち上げパッド上空の発射条件が整えば、回収船団の派遣を中止して発射していたような気がしていたからな。」

「再使用のための回収条件を優先して、打ち上げ日程をずらすようになったわけだ。」

今回も、連続した打ち上げのスケジュールをこなすのに、回収地点の天候や動かせない有人機のスケジュール優先ということも重なり、相対的に融通の利く自社のスターリンク衛星の打ち上げを延期するという選択になった。

(SpaceXが搭乗員の打ち上げ後に次のStarlinkミッションを遅らせる)
[URL]

「トロピカルストームアーサーはファルコン9リカバリーゾーンに近づいていたため、SpaceXはファルコン9ロケットの8番目の専用スターリンクミッションの打ち上げ計画を延期しました。」

「SpaceXは、同じドローン船を使用して、5月27日のクルードラゴン宇宙船を発射するファルコン9ロケットの第1ステージを回収する予定です。」

当然といえば当然だが、数年前には考えられない話だからな。

時代は、少なくともスペースXに限って言えば、21世紀的になったわけだ。

じゃあ、こんな時代が今世紀中続くかと言えば、せいぜい10年くらいしか続かないという話になってきている(イーロンマスクは来年だというけど、信じる者は誰もいない・・・)。

スーパーヘビー(次世代の第1段目:ブースター)や、完全再使用のスターシップは、洋上のドローンに着陸(着艦?)するのではなく、打ち上げ地点など、陸上に必ず戻ってきてメンテナンスを受ける。

ああ、メンテじゃなくって、給油だけかもしれないけどな。

ドローン船(OCISLY:オブコースアイスチルラブユーやJRtI:ジャストリードザインストラクション)は、引退ということになるわけだ。

ミスツリーもミスチーフも。

ドローン船の変な名前については、記事が上がっている。

(スペースXのロケット回収船の名前について)
[URL]

「JRtIは「指示をよく読め」号、OCISLYは「もちろんいまもきみを愛している」号」

「ちなみに現在、スペースXは3隻目のASDSを建造しており、マスクさんによると、名前は「A Shortfall of Gravitas」になるという」

へえーっ、知らなかったな。

「「A Shortfall of Gravitas」は直訳すると「厳粛さの不足」というような意味になるので、ちょっと他の名前と合わせて「厳粛さが足らない」とでもすべきだろうか。」

まあ、どうでもいいんですが。

この記事には、気になる記述もある。

「ちなみに「A Shortfall of Gravitas」は完成後、フロリダに配備される予定で、ファルコン・ヘヴィの2機のブースターを、「もちろんいまもきみを愛している」号と共に洋上で回収したり、ファルコン9の第1段回収を交代で担当し、打ち上げ頻度を高めたりできるようになるという」

ヘビーの両脇のブースターを洋上回収するという話は、初耳だな。

(エロン・マスク:新しいSpaceXドローン船、グラビタスの不足、東海岸にやってくる)
[URL]


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