予想に反してあっさりと成功したSN5のホップ飛行:悔しいけど大ニュースだな
2020-08-05


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予想に反してあっさりと成功したSN5のホップ飛行:悔しいけど大ニュースだな


空中でド派手に爆発するかと思ったら、綺麗に制御された飛行で、内蔵の着陸脚の作動も順調で、あっさりと着陸してしまった。

(SpaceXが次世代のスターシップロケットプログラムの大きなハードルをクリア)
[URL]

「火曜日にサウステキサスの発射台から離陸し、およそ500フィートの高さまで飛行し、その後、近くの着陸台に制御された降下を行いました。」

ビデオ映像では、最後の着陸がどうなったかは見えないが、着陸脚が内部から出てきているのは分かる。

もうもうと舞い上がった煙が消えたところで、着陸して倒れずに立っているSN5が現れる。

大歓声だろうな。

しかし、考えてみれば、昨年の今頃には寸足らずの給水塔が同じことをしており、1年経っても大して変わっていないという話でもある。

(給水塔に翼を付けた感じのスターホッパーが150mの高度に上がった様だが、注目すべきは水平方向に100m程移動した点かも)
[URL]

「もうもうと舞う土埃は、何とかして欲しいもんだが、そこは本質ではない。」

それはそれとして、301ステンレススチールは、最終材料ではないようだから、今後繰り返されるプロトタイプの打ち上げ実験には注目していく必要がある。

既に、SN8(304Lステンレススチール製)は建造が進んでいるようだし、おそらくラプターエンジンも3基搭載されるはずから、何らかのイベント(ドカーン!?)が期待できるかも知れない。

このホップ飛行はギガジンネタにもなっていた。

(SpaceXの試作宇宙船「Starship SN5」が高度150メートルの飛行テストに成功)
[URL]

「SNリーズはマイナーバージョンアップを繰り返し、最終的にSN20に到達した段階で、「Starship バージョン1.0」になるとのこと。」

そいつは知らなかったな(あと15機ぶっ壊せるということか)。

まあいい。

(SpaceX Starshipが火星に向けて飛躍的に躍動するデビュー)
[URL]

「Starship SN8は、機能する機首と空力制御面を搭載した最初の本格的なプロトタイプとなり、前述の20 kmの「スカイダイバー」の回復と着陸のテストを試みます。」

ひょっとすると、年内の離陸もあるかも知れない(無事着陸できるかは別だがな)。

我々はひょっとすると、画期的なロケットの開発の最初期段階を見ているのかも知れない。

浮沈子的には、その開発が壁にぶち当たり、頓挫したり長期間の延期を余儀なくされる方に100票だがな。

ファルコンヘビーの開発が、当初予定から4年遅れになったことを考えても、それは明らかな気がする。

エンジンの開発から始めて、全く新しい巨大なロケットを作り上げることを考えると、順調に進展すると考える方が不自然だ。

乗り越えるべき課題は多く、初めて取り組むことも少なくない。

ファルコンヘビーは、既存のロケットを3本束ねて打ち上げるだけだったし、使い捨てロケットではあったが、既にデルタ4ヘビーという同じコンセプトの機体も存在した。

スターシップ/スーパーヘビーは、全てが新しく、しかも完全再使用を目指している。

火星に到達できるかどうかは別としても、地球低軌道上で給油するというコンセプトが実現すれば、メタン燃料の特性から月以遠の宇宙開発で使える可能性は高い。

運用限界は、地球低軌道がせいぜいだったスペースシャトル以上となるし、運搬能力はそれを上回ることになる。


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[宇宙]

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