嫦娥5号着陸成功:いずれは中国製スターシップで系外惑星へ有人探査か
2020-12-02


嫦娥5号着陸成功:いずれは中国製スターシップで系外惑星へ有人探査か


やっぱ、イトカワやリュウグウ、ベンヌといった小惑星とかと違って、月への着陸というのはインパクトが大きい。

重力天体(小惑星も重力有りますけど)への着陸は、如何にも着陸というイベント色が濃い。

失敗すれば、叩きつけられて木っ端微塵だし、月にも火星にも、そういう残骸はゴロゴロしている。

(中国は月にサンプルリターンプローブを着陸させる)
[URL]

「嫦娥5号の着陸船は、月の近くの北半球、モンスリュムケルという火山高原の東にある嵐の大洋(Ocean of Storms)に着陸しました。」

「着陸は火曜日の午前10時11分(グリニッジ標準時1511時)」

「月の北緯43.1度、西経51.8度で着陸」

まずは目出度い。

これから数日が正念場だな。

月の表面や地中をほじくり返してサンプルを取得し、カプセルに密閉し、上昇機を打ち上げ、周回機とランデブー・ドッキングし、サンプルを収めたカプセルを移送し、分離したのち月周回軌道から離脱し地球帰還軌道に乗せる。

まあ、そこから先はT1で経験済みだから、上手くいくかもしれない。

「サンプルの採取と封印のプロセス全体を行ったことがない」

「作業のこの部分は、主にドリルを含むいくつかの複雑な構造に依存しています…月面の岩やレゴリスをすくい上げるために使用されるロボットアーム、そして実際にはサンプルが無傷の状態を維持できるように設計された高真空シール装置。」

「月周回軌道を飛行する2つの宇宙船の位置と速度を正確に予測する必要があります」

「プローブのサイズが一致しないため、ドッキング中のアセンダーの重量は約300〓400キログラム(660〓880ポンド)ですが、(オービター)の重量は約2,000キログラム(4,400ポンド)です。エラーが発生すると、小型の宇宙船がノックオフされる可能性があり、ドッキング作業が以前よりもはるかに困難になります。」(ノックオフ:中断の意?)

当たりが強くて、かぎづめによる固定が間に合わないと、弾き飛ばされてしまう可能性がある。

ドッキングには、正確なアプローチが必要だ(120度ずつズレている3つのかぎづめの角度が合わないと、固定できないしな)。

越えるべきハードルは多いが、上昇機を乗せての着陸という大きなハードルは越えた。

ひょっとしたら、一発で成功するという可能性もある(可能性は常にあるけど)。

20世紀にソ連が失敗しまくっていたころを考えると、今回中国が成功しなくても不思議はない。

ちなみに、米国には月からの無人でのサンプルリターンの実績は皆無だ。

人間乗せて行っちまったしな。

それはそれで快挙だが、13号による失敗もしている。

ちょっと、ホッとした感じだ・・・。

(新しい月の石を手に入れろ! 中国の月探査機「嫦娥五号」の大挑戦)
[URL]

「目次:
1 まるで「人が乗っていないアポロ」、月の石を持ち帰るための複雑な仕組み
・嫦娥計画
・嫦娥五号
2 なぜ、新しい月の石が必要なのか? 嫦娥五号の狙いと、嫦娥工程の未来
・44年ぶりに新しい月の石を持ち帰る意味とは?
・嫦娥計画の未来」

鳥嶋さんならではの、背景を含めた一幅の絵画を眺めるような分かりやすく詳細を極めた記事だな。

相変わらず、頭が下がる。

有難い。

「嫦娥五号の機体やミッションの複雑さは、まるで「人が乗っていないアポロ計画」」

同感だ。

「これに備え、中国は2013年に打ち上げた「試験七号」などを通じて、無人の衛星同士のドッキング技術を実証する試験を行った」


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[宇宙]

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