そーいえばあれはどーなった?:SLSコアステージのグリーンランテスト:ウェットドレスリハーサルの結果
2020-12-23


そーいえばあれはどーなった?:SLSコアステージのグリーンランテスト:ウェットドレスリハーサルの結果


結論から言えば、原因不明の早期終了で、再テストの可能性が残った形だ(評価はこれから)。

(SLSチームは、グリーンランテスト中にコアステージの推進剤の装填を完了します)
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「テストの一部は、エンジンが始動する最大33秒前に、タンクがロードされた状態でカウントダウンをシミュレートすることでした。ただし、テストは、計画されたカウントダウン期間の数分前に終了しました。」

「チームは、早期シャットダウンの正確な原因を特定するためにデータを評価しています。」

「最終テストを進める準備ができているかどうかを判断します。」

単純に考えれば、ソフトウェアバグっぽいが、何かのセンサーの値がおかしかったのかも知れないし、それがセンサー自身の不具合なのか、ハードウェアの問題なのかは不明だ。

(SLS:NASAの「メガロケット」の重要なテスト)
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「次のランでさらに前進できるように、できるだけ多くのデータを取得しようとしています。そして、このウェットドレスでホットファイアに備えるために改善できるものを見つけたいと思っています」

「ボーイング社のバイスプレジデント兼SLSプログラムマネージャーであるジョンシャノン氏は10月に、次のように説明しています。「すべてのシステムが期待どおりに動作することを確認するために、約2週間かけてデータを確認します。」」

約2週間というのは、全てが予定通り正常であった時の話だからな。

カウントダウンの予期せぬ早期終了の原因究明に手間取ったり、その原因如何によっては、改修や手戻り、再テスト、再々テストの可能性もあるからな。

数か月の延期は覚悟しておいた方がいい(そうなのかあ?)。

NASAとB社の甘い関係は、スターライナーのOFTで証明済みだ。

明らかな瑕疵をそのまま放置してアルテミス1を打ち上げたのはいいけど、月に届かないどころか、2段目を軌道高度に持ち上げることすらできなかったりしたら、目も当てられないからな。

オリオン宇宙船と併せて、400億ドルを超える開発費がパーになる。

トランプ政権は、土壇場でアルテミスの宇宙飛行士を任命したり、カナダの宇宙飛行士をアルテミス2で乗せると約束したりして、盛り上げを図っているのにな。

打ち上げまで持って行ければいいかも知れないが、最後のホットファイアテスト(ファルコン9が、マクレガーでやってるみたいな、括り付けられた状態での長秒燃焼テスト:SLSの場合、8分くらい燃やすようです)に掛けた途端に、爆発・炎上・木っ端微塵に吹っ飛んだりしたら目も当てられないだろうな(そういうの、嫌いじゃないですけど!:ステニスで吹っ飛ぶと、地上施設の修復に年単位の時間がかかるしな)。

正月早々、景気のいい花火を見ることになるが、トランプ政権の最後の最後に大失態を演じることはできないだろう。

仮に、今回のトラブルをスルーしたとしても、1月20日の大統領就任式以降にならないとホットファイアテストは行われないに違いない(もちろん、未確認)。

NASAのメンツにかけても、SLSの初飛行となるアルテミス1は、成功裏に終わらせなければならない。

来年11月に打ち上げられる日程はそのままだが、それを信じているのは誰もいないだろう・・・。

「当局は、SLSを11月の飛行に向けて軌道に乗せるために、1月14日までにフロリダのケネディ宇宙センターの打ち上げ場所に巨大コアを出荷することを計画しています。」


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[宇宙]

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