しかし、3月末から4月にかけても、具体な日付をちらつかせながら、最終的には大きく延期されたことを忘れるわけにはいかない。
ヒューストンを襲った想定外の寒波(による停電)の影響を差し引いても、数か月単位という延期は普通じゃない。
何か、解決困難な問題を生じているのかもしれない。
技術的問題とは限らない。
ひょっとして、OFT−2をすっ飛ばして、CFTに格上げしろという話が出ている可能性もある(未確認)。
ライバルのS社は、既に無人1回と2回の有人飛行をこなし、3回目(クルー2)を控えている(4月22日だそうです)。
また、9月には、クルー3が決まっている。
数日の調整はあるかも知れないが、大きくずれることはないだろう。
B社は、既にライバルに2年も水をあけられている(4周遅れ確実:無人ISS飛行、有人試験飛行、本番1回目、本番2回目)。
起死回生を目論むとすれば、1個飛ばしは当たり前で、2個飛ばし(いきなり、1回目の本番ミッション)に持ち込みたいのが本音だろう(それでも1周遅れ)。
OFT−2は、全部B社の持ち出しになるからな。
それなりの成果を出したいに違いないのだ(無論、失敗は絶対に許されない!)。
延期に次ぐ延期は、そんな妄想を掻き立てる。
7月下旬が9月にずれ込むことがあれば(現在は、有人飛行(CFT)の予定日だが)、いっそのこと、来年にしちまおうとかな(やけっぱち?)。
そんなテキトーな話より、何か技術的な壁にぶち当たっているのかも知れない(こっちの方が可能性ありそうだ)。
80項目の改善の他に、新たな問題が出て来たとか。
いや、もちっと別の話か。
そう、大統領が代わっちまったからな。
クルードラゴンがあるからいいだろうって。
2つも3つも、ISSタクシーはいらないだろうって(ソユーズに金払った方が安かったりして)。
B社を切り捨ててたって、やがて放っておいても15年くらいすれば、S社から新しい有人宇宙船が登場するからな(未確認?)。
それも、ISSにドッキングしたら、重力バランスが崩れるくらいデカいヤツ!。
接続したままじゃ、リブーストかけられないかもしれないしな。
そういう先が見えてきているのに、鳴かず飛ばずの宇宙船に、これ以上、投資するのは如何なものか。
B社は、ビゲローなど、民間宇宙ステーションへのタクシーも見据えている。
だが、こっちにだって、S社の食指は伸びてきているのだ。
民間需要は、ISSよりも更にコスパ重視だからな。
使い捨てのアトラスVN22や、バルカンロケットでは、客が付かないだろう。
もう、S社一人勝ちの様相なのだ。
(ISS宇宙旅行、スペースX・ビゲローから開始。NASA価格より割安:追加:2019年の記事)
[URL]
「4名の旅行客がISSに1〜2ヶ月滞在するための宇宙船搭乗費用として、2018年9月にスペースXへ預託金と予約料を支払い済み」
確認しておこう。
年内にスターシップが軌道に達することはない(つーことは、スーパーヘビーの実用化もない)。
断言はできないけど、スターライナー(ボーイングCST−100)が、有人であれ無人であれ、ISSとドッキングすることもない。
有人の方は、まず間違いなく来年送りだ。
ついでに、SLSの初打ち上げも先送りだな(これが一番確実か)。
今年は、冴えない打上げばかりが続く。
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