ニュース価値に乏しいニュース:年内は着陸できないかもしれないスターシップと打ち上げ危ういスターラーナー
先週後半はGF(グラディエントファクター)に集中していて、SN11が墜落激突爆発炎上木っ端微塵になった話はパスしていた。
毎度のことながら、ファルコン9の1段目の回収成功と、スターシップの爆発に、ニュース価値はない。
毎度のことだからな。
100回目の回収とか(今のところ、70回くらいか)、100回目の爆発(10回くらい?)になれば、少しはニュース価値がある。
回収できずに、海ポチャしたとか、空中爆発してペイロード毎失われたなどという事態になれば、大ニュースだ。
そのペイロードが、スターリンク衛星(一気に、60機がパーとかあ?)だったりしたら、大騒ぎだな。
一方のスターシップが、ちゃあんと着陸して、火災も起きず(起きてもすぐ消せて)、更にはプロトタイプとしても再使用出来たりしたら、天地がひっくり返るような話だ。
まあ、年内はムリポだな・・・。
(スペースXの巨大宇宙船、飛行試験で爆発も「想定内」 - すでに改良型を開発)
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「スターシップもスーパー・ヘヴィも完全再使用が可能で、1回あたりの打ち上げコストは約200万ドルと、破格の安さを目指している。」
最近、円安が進んで1ドル110円前後で推移し始めたが、2億2千万円で、地球低軌道に100トン送り込めるというのは破格だ。
1回の打ち上げに20億ドル(2200億円)といわれるSLSの100分の1だからな。
それだけではない。
浮沈子が注目するのは、その打ち上げ頻度だ。
大陸間弾道旅客ロケットとして、1時間以内に再使用すると豪語している。
年間1機がやっと飛ぶかどうかというSLSと比較すると、仮に1日10機しか飛ばさなくても、3600倍の頻度ということになる。
べらぼーめ・・・。
もう、従来の打ち上げロケットという枠ではとらえられない。
世界最大の長距離路線を持つ、新たな航空会社(兼、航空機メーカー)が誕生することになる。
まあいい。
そう簡単にはいかない。
SN8から始まって、4回連続で失敗している。
「同様の試験は今回が4回目で、昨年12月には「SN8」が、今年2月にも「SN9」が同様の試験に挑んだが、着陸に失敗し、爆発炎上。3月4日には「SN10」が、やや不完全ながらついに着陸に成功したものの、その後機体が爆発するという憂き目に遭った。」
「スペースXでは「爆発(explosion)」ではなく、「予定外の急速な分解(rapid unscheduled disassembly)」と呼んでいる。」
ばかもん!、それを爆発というんだ・・・。
「より実機に近い「SN20」の製造も進んでいるという。このSN20は地球周回軌道への打ち上げを見据えた”メジャー・アップデート”となり、耐熱シールドやスーパー・ヘヴィとの分離システムなどを装備するとしている。」
浮沈子的には、気が早過ぎる感じだがな。
「SN20以降の機体は、マッハ25で地球の大気圏に再突入することになります。再突入時に受ける加熱、そしてその後の着陸を無傷で乗り切ることは難しいでしょう。おそらく、多くの試行錯誤が必要になります」
そりゃ、スーパーヘビーが出来上がったらの話だ。
「スターシップを打ち上げるスーパー・ヘヴィの試作機「BN1」の開発も進んでおり、近々飛行試験が行われる予定」
これも、年内はムリポだな。
ムリポといえば、延期に延期を重ねているスターライナーのOFT−2もある。
7月といわれていたが、今回、スペースフライトナウのスケジュールでは、7月下旬になっていた。
ははあ、ひょっとしたら、日程が詰まってきたのかも知れないな。
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