〓無制御落下あれこれ
2022-08-03


無制御落下あれこれ


大きさと頻度の問題もあるけど、うち上げたロケットの部品が空から落ちてくる話が続いている。

(中国の「制御不能ロケット」がフィリピン近海に落下し火の玉の映像が多数ネット上に投稿される、「中国は無責任」とNASA)
[URL]

「NASAは事前の情報共有がなくスペースデブリの管理に関する責任も果たしていないとして、中国を非難しています。」

「インド洋上空から大気圏内に突入したロケットの部品はその後、フィリピンの南西部にあるパラワン島の付近に落下」

「今回落下したのは、中国が2022年7月24日に打ち上げた長征5Bロケットの「コアステージ」と呼ばれる第1段目の大型ブースター部分で、重さは20トン以上もあります。大気圏突入時に大部分は燃え尽きたと推測」

「5.5トン〜9.9トンの部品が再突入に耐えて地上に達する」

「宇宙を利用する国は、宇宙空間の物体の再突入による地上の人々の生命および財産へのリスクを最小限に抑え、その運用に関する透明性を最大化しなければなりません。中国がスペースデブリに関して責任ある基準を満たしていないことは明らかです」

じゃあ、これはなんなんだあ?。

(オーストラリアの牧場にSpaceX宇宙船の破片が落下)
[URL]

「破片はSpaceXの宇宙船「Crew-1」のものだったと報告されています。」

浮沈子の記憶が確かならば、S社が打ち上げたロケットの部品は、以前にも地上に落下したことが確認されている。

(中国のロケット落下問題、“正しく理解し、未来に活かす”ために大切なこと:2021/05/08:参考文献にスペースXの落下物の元記事へのリンク有り)
[URL]

「たとえば先月、米国スペースXの「ファルコン9」ロケットの上段が大気圏に再突入し、燃え残った破片がワシントン州にある農場に落下するという事故も起きている。」

いずれの場合にも、落下に関する情報が事前に共有されていたという話は聞かない。

米国だって、全て制御落下しているわけじゃないのだ。

「見つかった破片はこんな感じ。しっかり地面に突き刺さっています。」(ギガジンの記事より:以下同じ)

もちろん、人的、物的被害が生じることは稀だろうが、今後、打ち上げ頻度が増加するとか、デカい破片が降ってくるという話になれば、落下物に対する懸念は増える。

「実は牧場付近は役割を終えた宇宙船の残骸が大気圏に再突入する際の航路に近い位置にあり・・・」

ああ、南太平洋の落下予定地点に近いということはある。

部品の中には、そこに到達する前に落ちてしまうものもあったということなわけだ。

やれやれ・・・。

いずれにしても、NASAは、中国に対して大きなことを言える立場じゃない。

自らの襟をただす必要があるだろう。

スペースXの登場で、打ち上げの頻度は激増している。

中国の打ち上げも、かつてないペースで増加しつつある。

両国は、手を携えてこの問題に取り組む必要があるはずだ。

台湾に、誰かさんが行ったとか行かないとかで大騒ぎしている暇はないと思うんだがな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(アメリカ ペロシ下院議長 台湾に到着【随時更新】)
[URL]

「アメリカ議会の代表団の台湾訪問は、台湾の活力ある民主主義を支援するというアメリカの揺るぎない関与を示すものだ」


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[宇宙]

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