変異種:ケンタウロス登場
この変異種(BA.2.75:ビーエーツーセブンファイブと読むらしい)は、通称ケンタウロスと呼ばれている。
もちろん、WHOとかの正式名称ではない。
でも、何となくブキミーな予感がしている。
今のところ、顕著な流行を見せているのはインドだけのようだが、世界数十か国で発見されている。
我が国では、神戸で市中感染が見つかって以来、散発的に報告されている。
東京都でも、報告例があるようだ。
病原性が高いとか、ワクチン(免疫)回避能力が特別優れているとか、そういう話は聞かないが、一世を風靡しているBA.5だって、BA.2に比べて断トツに高い感染力を有していたわけではない。
(新型コロナ「BA.2.75」感染の広がりやすさ 「BA.5」の1.14倍)
[URL]
「「BA.2.75」の、1人が何人に感染を広げるかを示す「実効再生産数」は現在、感染のほとんどを占めると推定される「BA.5」の1.14倍、感染の第6波で主流だった「BA.2」の1.36倍と推定」
電卓を叩くと、BA.5の実効再生産数は、BA.2の1.19倍程度なことが分かる。
その程度の差で、たった2か月の間に、我が国で第7波を起こし、最大の感染者数を更新し(2倍以上!!)、おそらく、これから最大の死者数を計上しようとしている。
1.14倍というのが、我が国の感染環境で、実際にどれ程になるのかは分からない(元データはインドだからな)。
「現状では日本に『BA.2.75』の感染者がどの程度いるのか把握できない状態なので、警戒感を持って情報収集をしないといけない」
この変異種については、ワイアードも記事にしている。
(“ケンタウロス株”こと「BA.2.75」について、いまわかっていることは?:新型コロナウイルスと世界のいま(2022年7月))
[URL]
「BA.2.75はBA.2に比べてワクチン3回接種による中和抗体への耐性が1.8倍高かった。ただし、「BA.4」「BA.5」に比べると低い(0.6倍)ことが明らかになっている。」
うーん、怪しい・・・。
ワクチン(によって産生した中和抗体)に対する耐性が低いのに、実効再生産数が高くなるというのは不自然だ(<以下追加>参照)。
今後の研究が待たれるところだが、流行が始まれば、つまり、BA.5からの置き換えが進みだせば、BA.2からBA.5への置き換えのように、数か月で爆発的に広がる懸念がある。
ウイルスの変異は、我々人類の研究の進展とは無関係だからな。
ワイアードの記事は、ちょろっとしか取り上げていないけど、ケンタウロスについては未知の部分が大きい。
なんだかんだいっても、欧米で流行しない限り、研究は進展しないからな。
検査態勢が縮小し、疫学的な捕捉が困難になる中、社会規制を緩め切っている欧米では、新型コロナは既にインフルエンザ以下の扱いだ。
死にたくなければワクチンをうて!。
ワクチンうって死んじまったら、寿命と思って諦めろ!。
そのワクチンにしても、当局は、できれば年1回の定期接種程度に留めたいと考えている。
新型コロナとの共存のパターンに、可能な限り早く持ち込みたいのだ。
次々と出現する変異種に対応したワクチンの開発、生産体制を整え、ベルトコンベアー式に、物事を安直に運びたいのだ。
ウイルスの研究者は、誰一人として、そんなに上手くいくとは考えていないだろう。
裏をかかれ、出し抜かされ、手戻りを繰り返し、振出しに戻る。
ちゃぶ台返しだって、1度や2度では済まないだろう。
初期のころは、有名人が新型コロナで死亡すればニュースになった。
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