〓インサイトの立ち往生
2022-12-24


インサイトの立ち往生


(NASA 火星探査機「インサイト」活動終了と発表)
[URL]

「NASAは21日、インサイトと2回連続で通信ができなくなったため、この探査機の火星での活動が終了したと発表」

浮沈子は、この探査機には妙な親近感を覚える。

なんせ、火星の生命だの、その痕跡だのという与太話が一切ないのがよろしい(そうなのかあ?)。

純粋無垢な惑星科学的探査を目的とした、ピュアな探査機だった。

穴掘りには失敗したけどな。

当初予定の2年を超えて、倍の4年間にわたって観測を続けた。

ランダーだから、着陸地点から1mmも動くことはできないけど、地震観測などでは大きな成果を上げたと言われている。

矢折れ、力尽きて、通信が途絶えてしまったが、太陽電池にほこりが積もっちまって発電できなくなれば仕方ない。

文字通りの立ち往生だ。

(立ち往生)
[URL]

「立ったまま死ぬこと。」(「往生」は死ぬことを意味する。)

「弁慶は最後まで奮戦し、体中に矢が刺さったまま、長刀を杖にして、仁王立ちになって動きません。「剛の者は立ちながら死する事あると言うぞ」と考えた敵兵が、馬にのって恐る恐る近づくと、その震動でようやく倒れたのでした。敵兵たちは、「義経が自害するのを邪魔されないよう、守っていたのだろう」と言って、深く感動したということです。」

「この話は伝説であって、史実ではありません。」

「現在では、交通のトラブルなどで移動ができなくなる場合によく使われます。」

今日も、日本海側では大雪のために交通機関に乱れが出るなど、大変な状況になっている。

北海道では大規模な停電まで起きた。

そのうち、停電とかスタックして動けない状況のことを、「インサイトになっちまった」とか言うようになるかもしれない(ねーよ・・・)。

まあ、どうでもいいんですが。

親近感を抱きながらも、この探査機が何を探査したのかということについては、あまり関心がない。

(インサイト)
[URL]

「地震振動
惑星の歳差運動」

そういえば、インサイトが飛んだ2018年は、ほかに火星探査機は飛ばなかったからな。

そして、今年はゼロだ(ロザリンドフランクリンはお蔵入りだし)。

やれやれ・・・。

露と落ち、露と消えにしインサイト。

火星のことは、夢のまた夢・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(火星の塵との長い闘いの後、NASA の InSight 探査機は静かになりました)
[URL]

「InSight のような宇宙船に別れを告げることは常に困難です。人間は、これらのロボット プローブを太陽系の極寒の深部に送り出し、科学的理解を深めています。その間、彼らは数年間明るく輝きます。」

「ほら、なぜあなたの目から水が流れ落ちているのかわからない. しかし、私自身のために言えば、それは火星の塵が私の目から涙を流させている. それが私の話であり、私はそれに固執しています。」

エリックバーガーの弔辞は心にしみるな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(NASAのInSight着陸船は、地面を揺るがす火星ミッションの後に頭を下げます)
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[ノンセクション]

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