インサイトの立ち往生
(NASA 火星探査機「インサイト」活動終了と発表)
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「NASAは21日、インサイトと2回連続で通信ができなくなったため、この探査機の火星での活動が終了したと発表」
浮沈子は、この探査機には妙な親近感を覚える。
なんせ、火星の生命だの、その痕跡だのという与太話が一切ないのがよろしい(そうなのかあ?)。
純粋無垢な惑星科学的探査を目的とした、ピュアな探査機だった。
穴掘りには失敗したけどな。
当初予定の2年を超えて、倍の4年間にわたって観測を続けた。
ランダーだから、着陸地点から1mmも動くことはできないけど、地震観測などでは大きな成果を上げたと言われている。
矢折れ、力尽きて、通信が途絶えてしまったが、太陽電池にほこりが積もっちまって発電できなくなれば仕方ない。
文字通りの立ち往生だ。
(立ち往生)
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「立ったまま死ぬこと。」(「往生」は死ぬことを意味する。)
「弁慶は最後まで奮戦し、体中に矢が刺さったまま、長刀を杖にして、仁王立ちになって動きません。「剛の者は立ちながら死する事あると言うぞ」と考えた敵兵が、馬にのって恐る恐る近づくと、その震動でようやく倒れたのでした。敵兵たちは、「義経が自害するのを邪魔されないよう、守っていたのだろう」と言って、深く感動したということです。」
「この話は伝説であって、史実ではありません。」
「現在では、交通のトラブルなどで移動ができなくなる場合によく使われます。」
今日も、日本海側では大雪のために交通機関に乱れが出るなど、大変な状況になっている。
北海道では大規模な停電まで起きた。
そのうち、停電とかスタックして動けない状況のことを、「インサイトになっちまった」とか言うようになるかもしれない(ねーよ・・・)。
まあ、どうでもいいんですが。
親近感を抱きながらも、この探査機が何を探査したのかということについては、あまり関心がない。
(インサイト)
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「地震振動
惑星の歳差運動」
そういえば、インサイトが飛んだ2018年は、ほかに火星探査機は飛ばなかったからな。
そして、今年はゼロだ(ロザリンドフランクリンはお蔵入りだし)。
やれやれ・・・。
露と落ち、露と消えにしインサイト。
火星のことは、夢のまた夢・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(火星の塵との長い闘いの後、NASA の InSight 探査機は静かになりました)
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「InSight のような宇宙船に別れを告げることは常に困難です。人間は、これらのロボット プローブを太陽系の極寒の深部に送り出し、科学的理解を深めています。その間、彼らは数年間明るく輝きます。」
「ほら、なぜあなたの目から水が流れ落ちているのかわからない. しかし、私自身のために言えば、それは火星の塵が私の目から涙を流させている. それが私の話であり、私はそれに固執しています。」
エリックバーガーの弔辞は心にしみるな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(NASAのInSight着陸船は、地面を揺るがす火星ミッションの後に頭を下げます)
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