〓欧州木星圏探査:JUICE
2023-04-07


欧州木星圏探査:JUICE


調べ始めたばかりで、何が何やらさっぱりな探査計画だ。

何処が目的地なのかも分からない(どうやら、木星方面が最終的な目的地だということらしいが、初めのうちは金星とかにも行くからな)。

2035年に、ガニメデに衝突させて終わりになるようだが、そのガニメデについては、生命存在の可能性を探ることも目的の一つとされている。

探査機なんて、微生物だらけに汚染されているのに、10年以上宇宙空間に置かれているとはいえ、その最終処分が生命の可能性のある天体(岩石衛星)に衝突させてしまうというのはいかがなものか。

いろいろ調べているんだが、それについての納得のいく回答は見つけられなかった(<さらに追加>参照)。

(木星氷衛星探査機)
[URL]

「このミッションでは、木星のガリレオ衛星のうち 3 つ、ガニメデ、カリスト、エウロパを調査します。」

到着までのイベント:最接近時期
・月のフライバイ:2024 年 8 月
・地球のフライバイ:2024 年 8 月
・金星のフライバイ:2025年8月31日
・地球のフライバイ:2026 年 9 月 29 日
・地球のフライバイ:2029年1月18日
・223ローザ(小惑星)のフライバイ:2029年10月15日(予定)

木星周回軌道関係
・軌道挿入:2031年7月(予定)
・軌道出発:2034 年 12 月

ガニメデ探査機としての運用
・軌道挿入:2034年12月(予定)
・軌道離脱(衝突):2035 年末(予定)

ガニメデ探査機としての軌道パラメータ
・近点高度:500キロ(310マイル)
・遠点高度:500キロ(310マイル)

日程が妙に細かかったり、おおざっぱだったりしている。

「重力アシストには以下が含まれます:
・惑星間移動(地球、金星、地球、火星、地球)
・複数のガニメデ重力アシストによる木星軌道挿入とアポセンター縮小
・ガニメデ・カリストアシストによる速度低下
・10 〜 12 回の Callisto グラビティ アシストで傾斜を増やす」

惑星間移動の際の重力アシストには「火星」とあるけど、テンプレートの記述には載っていないなあ(小惑星に変わったのかも:未確認)。

まあいい。

このミッションには、我が国も参加している(共同研究レベル)。

「日本はまた、SWI、RPWI、GALA、PEP、JANUS、および J-MAG 機器用のいくつかのコンポーネントを提供し、テストを促進します。」

打上げは、アリアン5で来週辺りだが、ミッションは2035年まで続く長丁場だ。

水星探査機(ベピコロンボ)もそうなんだが、欧州が主導するミッションは、複雑怪奇で分かり辛い。

寄り合い所帯だから、あれもこれも押し込んでくるんだろう。

それらを上手に選定し、調整して合理的なミッションに仕立て上げるのを得意としている。

複雑であればあるほど、出来のいい探査計画だと思ってるんじゃないのかあ?。

11の科学機器は以下の通り。

科学機器名:概要:主任研究者の国籍:共同研究者の国籍:主な資金提供機関の国籍:
・Jovis, Amorum ac Natorum Undique Scrutator (JANUS):高解像度カメラ:イタリア:日本:イタリア
・月と木星の画像分光計 (MAJIS) :赤外線イメージング分光計:フランス:ー:フランス
・UV イメージングスペクトログラフ (UVS):紫外線イメージング分光計:米国:ー:米国
・サブミリ波装置 (SWI):電波計(アンテナ):ドイツ:日本:ドイツ
・ガニメデレーザー高度計 (GALA) :レーザー高度計:ドイツ:日本:ドイツ
・氷月探査用レーダー (RIME):氷透過レーダー:イタリア:ー:イタリア
・JUICE磁力計 (J-MAG) :高感度の磁力計:英国:日本、オーストリア、ドイツ:英国
・粒子環境パッケージ (PEP) :6 つのセンサーのスイート:スウェーデン:スイス、米国:スウェーデン

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[宇宙]

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