〓バルカン:2段目爆発炎上?
2023-04-08


ペイロードの搬入をストップしたということは、再開のめどはたっていないということなわけだ。

最悪、年内どころか、数年先になることだってあり得る。

セントールVの開発に、今まで問題が生じていたという報道はない。

つーか、当初の開発の規模を縮小して、無難な線でまとめた感じだったのにな。

(ケンタウロス(ロケットステージ):ケンタウロスV)
[URL]

「バルカンは当初、コモン ケンタウロスのアップグレードされた派生型で就役することを意図しており、最初の数年間の飛行後に計画された高度極低温進化段階(ACES)へのアップグレードが予定されていた。」(コモンケンタウロス:アトラスV用の現行セントール3のこと:直径は3.05m)

「2017 年後半、ULA は ACES 上段の要素を前に出し、Centaur V の作業を開始することを決定」

「Centaur V は RL10-C エンジンの 2 つの異なるバージョンを使用し、ノズルを延長して、最も重いペイロードの燃料消費を改善します。」

「2020 年 9 月、ULA は ACES の開発が中止」

この記述を読む限り、追い込んだ開発をしている感じはないんだがな。

(高度な極低温進化ステージ:ACES)
[URL]

「タンクの直径を大きくするなど、ACES で計画された変更のいくつかの側面は、最終的にケンタウロス V上段で使用されました。」

おっと、構造的変更があったわけか。

「バルカンケンタウルス上段:
2017 年後半、ULA は ACES 上段の直径 5.4 m (18 フィート) と高度な断熱要素を導入することを決定しました。」

「新しい計画では、Vulcan の上段はCentaur Vで、LH2/LOX RL10エンジンを 2 基搭載し、 ACES で計画されていたIVF やその他の ACES 持続時間延長技術はありません。」

「その後、ACES はケンタウロス V と同じタンク直径を持つことが期待されていましたが、さらに 2 台の RL10 と IVF が追加される可能性があり、引き伸ばされて (タンクの長さがより長く) なりました。」

これを読む限りは、タンクの直径が大きくなっただけで、長さは変わっていないように見える。

もちろん、IVF(統合車両流体)は導入されていない。

「IVF 技術では、軽量の内燃エンジンを使用して、水素と酸素の推進剤のボイルオフ (通常、ボイルオフ ガスが宇宙に排出されるときに無駄になります) を使用してステージを操作します。」

「設計には、出力の生成、ステージの姿勢の維持、および推進剤タンクの自然加圧の維持が含まれていました。これらの流体を使用することで、ヒドラジン燃料、加圧用のヘリウム、および車両内の ほぼすべてのバッテリーが不要になるように設計されています。」

「IVF は、液体水素と液体酸素のみを移送する必要があるため、 ULA によってデポ運用に最適になるように設計されました。これを構築すれば、ミッションの寿命を現在の数十時間から数日に延長できる可能性があります。」

ULAは、こいつを米軍に売り込みたいんだろう。

「可能なアプリケーション:
ACES の潜在的な用途の 1 つは、2010 年に ULA によって、より長い耐久性とより大きな燃料容量を、宇宙空間でのクリーンアップと軌道離脱のために遺棄された物体を回収するための宇宙燃料補給機能を備えた推進剤貯蔵庫として使用することであると述べられました。」

「これらの新しいアプローチは、地球軌道へのワンアップ/ワンダウン打ち上げライセンス制度の実施により、地球低軌道を超えた物体の捕獲と軌道離脱のコストを著しく削減するという技術的見通しを提供します。」


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