アルテミス:熱シールド
(NASA、オリオン熱シールド問題の「独立したレビュー」を確認)
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「アルテミス II の熱シールドは、フロリダ州の NASA ケネディ宇宙センターで飛行前試験中のオリオン宇宙船にすでに取り付けられています。」
「今、熱シールドを改造するには、オリオン乗組員モジュールを欧州サービスモジュールから分解する必要があり、おそらくアルテミスIIの打ち上げは現在の目標スケジュールである2025年9月より1年以上遅れる」
この記事は、アルテミス2の実施時期に深くかかわっている。
選択肢は3つ。
@再突入中に宇宙船の軌道を変更する
A熱シールド自体を変更する
B何もせずにアルテミス II ミッションをそのまま飛行する
NASAは、Aは避けたいようで、@かBで強行したいと考えているようだ。
が、どうも、Bという選択肢は取り得ないのではないか。
「2022年12月、25日間の無人飛行アルテミス1号ミッション終了時の大気圏再突入中に、オリオンの遮熱板から焦げた物質の塊がひび割れ、欠けた。」
「飛行後にカプセルを検査した技術者らは、再突入の応力によって破片が剥がれ落ちた100箇所以上の場所を発見した。」
「気温が華氏5,000度まで上昇すると、大気圏再突入の応力によって熱シールドの一部が剥がれ落ちた。」(該当箇所を切り出して自動翻訳)
ジャーン!。
100か所かよ。
やれやれ・・・。
浮沈子は、もっと少ないと思ってたんだがな。
例外的な損傷で、そのままアルテミス2を実施しても問題ない程度だという認識だった。
そうじゃないことは明らかだ。
少なくとも、同じことは繰り返し起こる。
「アルテミス II 宇宙飛行士は大気圏に再突入し、パラシュートを利用して太平洋に着水します。」
「飛行計画はアルテミス I とは異なりますが、アルテミス II のオリオン宇宙船は依然としてほぼ同じ時速 25,000 マイル (時速 40,000 km) の猛烈な速度で地球に帰還します。そうなると、遮熱板はアルテミス I で見られたのと同様の熱負荷を受けることになる。」
「エンジニアは地上試験でオリオンの熱シールドの一部の炭化損失を再現しましたが、直径 16.5 フィート (5 メートル) の熱シールド全体を地上でテストしたり、飛行機で経験した正確な材料反応や飛行環境を再現したりすることはできません。」
うーん、浮沈子の記憶が確かならば、2014年に今は亡きデルタ4ヘビーでドンガラのオリオン宇宙船を打ちあげ、大気圏再突入テストを行っているはずなんだがな。
(探査飛行試験-1:フライト)
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「宇宙船は最大 8.9 km/s (20,000 mph) の再突入速度に達することができ、熱シールドは最大約 2,200 °C (4,000 °F) の温度にさらされました。」
再突入速度としてはアルテミス1より500mph(約800km/時)少なく、熱シールドの温度としては華氏1000度(摂氏約500度)低い値でのテストだったわけだ。
物理の神様が仕掛けたトラップに、まんまとハマっちまったことになる。
25パーセント増しの負荷に対して、熱シールドは耐えられなかったわけだ。
更に気になる記述もある。
「アルテミス II でのオリオンの再突入の角度を変更しても、問題は解決しない可能性」
「アルテミス I では非常に早い段階で解放が見られました」(アルテミスIIミッションのパイロット、ビクター・グローバー氏)
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