欧州大戦争:欧州の本音:大統領の異論
(ウクライナ軍事支援継続に反対 ブルガリア大統領が異論)
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「欧州によるウクライナへの軍事支援継続に反対する考えを表明」(ブルガリアのラデフ大統領)
へえーっ、初耳だな。
「ブルガリアの行政権は首相にあり、政府は親欧州連合(EU)の外交路線を堅持。EUのウクライナ軍事支援強化にも賛成」
政府の方針とは異なる異論というわけだ。
「国家元首の異論は国内世論に一定の影響力を及ぼし得る。」
つーか、浮沈子的には欧州各国の本音はそんなところだろう。
「英仏など有志国が計画する戦闘終結後の平和維持部隊派遣に関しても「ロシアと北大西洋条約機構(NATO)の衝突リスクを劇的に高める」として否定的な考え」
まあ、常識的に考えれば、短期的にはそういうことなわけだ。
ロシアが、ポストウクライナで欧州大戦争をおっぱじめなければ・・・。
「欧州が米国と歩調を合わせ、即時停戦を求めることが「終戦への鍵となる」と強調」
マクロンの対ロシア強硬論の一方で、多くの欧州人はうんざりしているのだ。
莫大な支援を行った結果はどうなったのか。
戦場で勝てないウクライナが残したのは、経済的混乱と欧州の分断だけだ。
米国の離反というオマケまでついてな(オマケなのかあ?)。
「黒海に面するブルガリアは、ウクライナ侵攻で安全保障面だけでなくエネルギー価格や輸送費上昇など多大な経済的影響を受けている」
さっさとケリをつけて、プーチンと手打ちして、元の状態に戻さなければならない。
みんな、本音ではそう思っていても、口に出しては言わないわけだ。
ラデフ氏は、国家元首という立場だが、政府が言い出せないことを代弁しているようにも見える。
そして、それは多くの国民が思っていることと同じだ。
欧州におけるポジショニングのことしか頭にないマクロンとは異なる(そういうことかあ?)。
ハンガリー、スロバキア、そして隠れブルガリア(そうなのかあ?)。
イタリアも、トルコも、ビミョーな違いを醸し出している。
ロシアの脅威に悲鳴を上げているバルト3国とポーランド、EUをけん引していると信じて疑わない仏独だけが欧州じゃない。
北欧だって、どうなるかはビミョーだろう。
英国も、難しい立場に置かれちまったしな。
米国にくっついて、フランスとの距離感を調整していればよかったのが、当てが外れちまったからな(そういうことかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
プーチンにしてみれば、米国のスタンスの変更が、大きな波紋を広げているのを眺めている気分だろう。
「欧州が米国と歩調を合わせ、即時停戦を求めることが「終戦への鍵となる」と強調」(再掲)
即時停戦というわけにはいかないかもしれない。
時間を味方につけているロシアは、じっくり構えて機を窺うだろう。
ポストウクライナを睨んだ欧州攻略への布石だ。
ラデフ氏は、それを見越しているのかもしれない。
欧州本体への影響を最小限に留めるための早期停戦、というシナリオだ(ウクライナの統治は二の次!)。
ロシアに、時間の利益を与えないための方策でもある。
が、それはおそらく諸刃の剣となるだろう。
ウクライナで刻まれていたロシアの時計が、今度は欧州本体で刻まれることになりかねない。
折しも、トルコではNATO外相会合が開かれている。
(NATO外相会合 トランプ氏が増額求める国防費について協議へ)
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