〓NASA:月と火星:絵に描いた餅
2025-05-16


アルテミス3がどうなるかに関わらず、また、アルテミス4以降の復活如何に関わらず、この完成されたレガシーシステムを維持運用していく力は米国にはない。

予算の削減は、新たなリソースの開発を促すためのもんじゃない。

何もなくなるから、そうせざるを得ないだけの話だ。

ISS輸送機で成功したような、美味い話が柳の下にあるとは限らない。

人類未踏の地への民間主導は、どちらかと言えば要素を取り違えた例えの目黒のサンマに近い。

それが持続開発を確保するためのキーワードなんて話は、浮沈子的には殆ど詐欺に思える。

国家需要を含めて、そこに十分な市場があればよし、そうでなければとん挫することは目に見えている。

S社は、スターリンクのあがりを火星移民に投じると表明しているが、例えばアマゾンなどのライバルが価格競争を仕掛けてきたときには利益が圧迫されて資金ショートが発生する可能性がある。

浮沈子は元々火星移民なんてのは与太話に過ぎないと思っているけど、それを民間主導で行う政策は輪を掛けてヨタな話に聞こえる。

冗談はよしてくれ・・・。

米国の民生用宇宙関連予算の削減は、単純に業界からの撤退に他ならない。

第2のスターウォーズと言われるアイアンドームなどの軍事部門での投資は進むだろうけど、そして、そこからのスピンオフが民生分野に波及する可能性はあるが、内向きな米国第一主義が宇宙にまで及んでいることは間違いない。

浮沈子的には、アルテミス3は飛ばしたくても飛ばせなくなる可能性があると見ている。

2030年代にずれ込み、もちろん中国には先を越され、何のために飛ばすのかワケワカになり、自然消滅する公算が高い。

今年は、NASAの転換点になるだろう。

エリックバーガーは、それを承知で記事を書いているに違いない。

NASAは終わったなどとは、米国のジャーナリストとしては書けないだろうからな・・・。

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