〓月面レース:世界が見守る白熱戦
2025-05-17


月面レース:世界が見守る白熱戦


(中国の有人船「神舟二十号」が独自宇宙ステーションへ 米中の月探査競争の行方は)
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「場合によっては、中国の宇宙飛行士が、アルテミス計画より早く月に降り立ち、その後も月面での主導権を握る可能性」

おっと、浮沈子的にはその結論は出ているけど、んでもって、21世紀初の人類の月面着陸については間違いなく中国が先行するけど、「その後」に言及した記事を読むのは初めてな気がする。

米国のアルテミスは、ショットで先行する中国に対し、持続的に月面にアプローチすることを特徴としていたわけだが、それも危うくなってきているからな。

エリックバーガーは、民間主導で米国が突っ走ればまだまだリードは可能としているけど、金の切れ目は縁(円)の切れ目だ(ドルだけど?)。

「一方、米国は、国際共同での月探査計画「アルテミス」を進め、2026年以降の有人月着陸を目指しているが、宇宙船やロケットの開発遅延、予算超過が続いており、計画のさらなる後退が懸念されている。」

「さらに、トランプ政権は、その先に計画されている月周回ステーション「ゲートウェイ」や月面基地の開発についても、規模の縮小や中止を提案している。」

「ISSとアルテミス計画の行方は、国際協力のあり方や形を問う試金石となりそうだ。」

つまりだな、米国には既に宇宙開発をけん引していく力がなくなり、これからは中国との国際協力を積極的に模索していくべきだと言いたいわけだ(そうなのかあ?)。

月面レースだけの話じゃない。

今回の記事のメインである中国の宇宙ステーション(CSS)にも、改めて光が当たってきている。

「中国のCSSは、こうした状況の中で独自の強みを拡大している。CSSはすでにパキスタン、タイ、南アフリカなど複数の国と共同実験を実施し、国際協力を通じた影響力の強化を図っている。ISSの運用が縮小し、2030年に退役すれば、CSSは世界の研究機関、研究者にとって魅力的な代替場所になるかもしれない。」

「ISSは現時点で、2030年の運用終了が予定されているが、現在トランプ政権は予算削減の一環として、今後の運用規模の縮小、さらには退役の前倒しなどを検討している。」

鳥嶋さんは大人だから、乗り換えるなら「今だっ!」とは言わないだろうけど、米国に引っ付いているだけが能じゃないというニュアンスを漂わせている。

もう、我が国の宇宙飛行士が月面着陸ツアーに参加することは不可能になっちまったからな(外国人の、しかも有色人種は一番後回しだし)。

中国の宇宙開発に乗り換えた方が、順番が先になることは確実だろう。

乗り換えるなら早い方がいい。

確かに、米国の技術力はずば抜けて高いし、それを維持する方策を放棄したわけじゃない。

軍事領域では、十分な予算を付けて支援し続けている。

再使用ロケットなどの効率化を取り込んで、従来の方策を急速に転換してきている。

軍事衛星についても、低軌道コンステレーションをスターシールドで展開し始めたからな。

ちょっと足踏みが続いているけど、S社のスターシップの開発も進んでいる。

技術的なベースが衰えているわけじゃない。

が、この状態が一定期間続けば、その懸念が出てくる(ロシアとかは、あからさまに出ているからな)。

軍需に偏った宇宙開発は、民生分野にも影響する。

そうなる前に、何か手を打つ必要があるだろう。

米国の宇宙開発がどうなるのかは、これからが正念場だ。

畑は違うけど、こんな記事が出ている。

(Appleが中国に依存し取り込まれている実態を暴露する「Apple in China」)
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