禺画像]
OSとは何か:ユーザビリティとハードウェアとの狭間
(iPadにmacOSを搭載すべきでない理由をAppleのクレイグ・フェデリギ氏がインタビューで語る)
[URL]
「iPadOS 26は、マルチタスキングによってアプリのウィンドウ表示が可能になったり、マウスポインタが矢印になったり、上部にメニューバーが表示されるようになったりと、よりmacOSっぽくなったことで話題」
「それなら最初からiPadにmacOSを載せればいいのに」
まあ、そう考えるのも無理はない。
浮沈子は、LC520とアイポッドタッチ以外は所有したことはないし、最近はアップル製品使ってないけど、ウインドウズやクロームブック、型落ちアンドロイド(スマホやタブレット)、テキストベースのリナックスなど、ユーザーインターフェースのあれこれを日常的に弄っている。
目的に応じて、それを使わざるをえなかったりすることもあるけど、概ね様々なインターフェースの使い心地を楽しむのが目的だったりするので、使い方が分からなくて苦労することも楽しみのうちだったりする。
が、まあ、操作性が統一されているに越したことはないし、それが分かりやすく、機能を十分に引き出してくれるのが嬉しいことに変わりはない。
アップルは、ほぼフルラインアップで機器を展開しているから、その辺りのユーザー目線での要望が多く寄せられるんだろう。
結論は、最初から分かっている。
相互に市場を食い合わないように棲み分け、その時点でのハードウェアの制約の範囲内で、現実的なユーザビリティを追求することに尽きる。
アイパッドがマックOSっぽくなったというのは、実際の使用状況がノートパソコンに近くなっていることもあるだろう。
キーボードとマウスを使って、アイパッドで作業するわけだ。
それなら、マルチウインドウでグリグリできた方がいいだろうし、ポインターも同じ風情がいい。
こういう体験は、浮沈子的にはクロームブックで既に経験済みだ。
タブレットモードとノートパソコンモード(つーのかあ?)での使い勝手は、相当異なる。
画面の大きさの問題(指の太さの問題?)もあって、タッチ操作が快適とは限らないし、文字入力についてはアットーテキに物理キーボードに軍配が合が上がる。
マウスだって、タッチパッドよりは遥かに使いやすいし、でも、置く場所がなかったり、持ち運ぶのが面倒で妥協することもある。
TPOに応じて選択可能なユーザーインターフェイスが使えれば、それが万能なのだ。
「スプーンが素晴らしい、フォークが素晴らしい、ならば『スポーク』として一つの食器に統合しよう、と誰かが言ったとします。しかし、スポークはいいスプーンでもいいフォークでもないことはわかります。それは悪いアイデアです。だから私たちはスポークを作りたくないのです」(Appleのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントであるクレイグ・フェデリギ氏)
うーん、ハードウェアの特性を生かして、最適なユーザビリティを提供するのが広義のOSの役割だからな。
完璧な「スポーク」を追求するのが使命だ(そうなのかあ?)。
実際、iPadOS 26ではそれを実践している。
今後、更に融合が進むことは明らかだ。
アンドロイドでも同様の動きがある。
タブレット市場が低価格化で落ち込んで、起死回生でアイパッドの市場に食い込みたいわけで、ハードウェアの性能もそこそこ上がっていることもあり、アプリの設計も含めて業界をそっちに誘導しようとしている。
「iPadがmacOSを搭載すべきだとは思いませんが、iPadはMacの要素からインスピレーションを受けることができると思います。MacもiPadの要素からインスピレーションを受けることができます。そして、それは実際に何度も起こってきたことです」
セコメントをする