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ボクスターＳ試乗その２
（画像は、お店のボクスターＳ）
試乗車は、前回と同じ真っ赤なＳ。
二週間ぶりだが、足回りが馴染んできたのか、スポーツプラスにしてもゴツゴツ感が無くなり、しなやかで強靭なバネの感触！。
エンジンも硬さが取れて、いつでも全開ＯＫ状態。
そんじゃあ、いきますよ・・・。
ギュイイイイイーーーーンと、若干の高周波を伴いながら、パワーとトルクのバランスの良い３．４リットルのエンジンが咆哮する。
マイボクスターよりも上手であることは、残念ながら認めざるを得ない。
別の車である。
さらに踏み込みながら、いつもの高速コーナーに入る。
カレラ４の記憶が甦るが、あの鬼のような剛性感はない。その代わり、どこまでもしなやかな足回りが、タイヤを接地させ続ける。車速がぐんぐん伸びて、３桁になって、まだ余裕のスタビリティだ。
これは、事件である。
下手なスポーツカーは、置いていかれるであろう。使い切れるパワーと余裕の足回り。スタビリティ制御のお世話になるには、ワインディングに持ち込むか、サーキット走行しかない。
コーナーの中ほどで、ドライバーの制御スイッチが入って、アクセルを戻す羽目になった（トホホ・・・）。
やはりＳにしなくて正解だったようである。素のボクスターが、私にはちょうどいい（９８６でも十分）。
足回りをノーマルに戻して、流して帰る。
ノーマルにしたからといって、ラクシャリーになるほどのことはない。エンジンのレスポンスがダルになり、アイドリングストップがかかり、つまり、今風の普通の車になる。
このクルマは、癖になる。
きっと、よく売れるだろう。
ボディ剛性と足回りのバランス、ハンドリングの秀逸さ、エンジンのふけ上がりと、パワー、トルクの出方の素直さ、リニアさ。
クルマを操る楽しさに満ちていて、飽きさせない。
都内の下道を１５分ほど走っただけである。それでも、十分に伝わるものがある。ワインディングやサーキットで走らせたら、病み付きになりそうである。
麻薬だ・・・。
このクルマにだったら、ＰＣＣＢを奢ってもいいかもしれない。
約１５０万円のオプションになるようだが、それだけの価値がある走りをする。
お店を出る。
もちろん、マイボクスターに乗り換えて。
いやはや、乗りなれた車はいいなあ。
エンジンは、プワーッと加速するし、ハンドルは、ゆるゆる回るし、ブレーキはヤンワリ効く。穏やかで、緩い。スパルタンとは無縁の境地である。
腹に堪える乗り心地だけは、新型のＳにも負けていない！（ここで力んで、どうする？）。
中古で２００まんえん位になったら、買ってもいいかな。
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