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To be,or Not to be・・・


困難に立ち向かうこと、試練を与えられたことを名誉と考え、甘んじて苦難な道を歩むこと、誰に褒められるわけでもない、我が心の赴くままに、紅蓮の炎の中に身を投ぜん！。

空冷ポルシェを所有する程度の決心にしては、随分と大げさな前振りである。

考えてみれば、おろかな話である。程度の良い認定中古車、それも正規ディーラーにメンテナンスされているボクスターを手放して、どこの馬の骨とも分からない空冷ポルシェ（それも、ひょっとしたら中古並行のＳＣタルガ！？）なんかに手を出すとは・・・。

今週は、クーリング期間とすることにした。

９３０のことなど、すっかり忘れて、ましてや、ゆるゆるのタルガトップのことなど、思い出しもせずに、ああ、９６４にしとけばよかったかな、とか、無理してでも９９３にすべきだろうか、なんてことは、絶対に考えずに、静かに過ごす・・・。

なーんてことが、できるわけないじゃん！？。

横浜のタルガのエンジン排気量に関する謎は解けた。

３１６４ｃｃのエンジンは、載せ換えたものであると、メールで回答が来たのだ。

ますますもって怪しいクルマだ。夢に出てきそうなくらい、気になって仕方がない。

だって、フツーの９３０に乗ってても、何のヘンテツもないじゃないの？。

その意味では、画像の８４年型の９３０なんて、毒にも薬にもならない。３００万払って９３０最終の８９年型を無理して買っても、ターボじゃないし、大して速いクルマじゃない。

掛田さんの話では、空冷ポルシェは出だしで赤帽に負けるんだと！（ほんとかよ！？）。

超高速スポーツカーとして設計されたクルマだから、１速を使って引っ張ることは想定されていないんだそうだ。あれは、あくまで発進するためのギアで、２速に上げてからがポルシェの走りになる。１速は、使わないわけだな。

よく、ポルシェのクラッチが弱いと言われるが、あれは、使い方を間違えているんだそうだ。半クラッチは使わないでいい。１速だけ、アイドリングのまま、そーっと繋いでやれば、あとは、ガンガンつないでかまわない。

というか、クラッチを滑らす必要は無い。

ポルシェのクラッチは、それほど丈夫なのである。

へーえ、そういうもんなんですかねえ。

その有名なポルシェのクラッチを繋ぐのが面倒で、ティプトロにしたボクスターだが、そんな心配は杞憂であったわけだな。

目から鱗だ。

オイルの滲みや漏れの話も聞くが、きちんとしたメンテナンスを行っていれば、多少の漏れで動けなくなることはない。９３０のエンジンは、初期型のスタッドボルトが折れやすいなどの欠点はあるが、基本的に丈夫である。

１２リッターも入るオイルが、２００ｃｃくらい漏れたって、どーってこたあない！（ことはないこともあるが・・・）。

安いオイルを３０００キロくらいでどんどん換えて、タイヤも５分山くらいでどんどん換えて、消耗品をケチケチしないで完調状態でボクサーエンジンを歌わせるのが、正しいポルシェの乗り方だそうな。

渋滞の中は走らない、エンジン掛けたら長距離乗る、速く走れば走る程良い（免許の点数はどーしてくれるんだあ？）。

エアコン（当時はクーラー？）が効かなければ、窓を開けて走ればよい。夏は早朝だけ走るとか。あのボクスタースパイダーだって、エアコンはオプションである。

３０年も昔のクルマだ。しかも、遠い遠い寒い国のクルマである。高温多湿、渋滞激しく、１００キロ制限の低速自動車道路しか作れない貧しい国にやってきて、ポルシェだって可愛そうな立場である。ドライバーが気を利かしてやらなくて、どーする？。

きちんと調整して、男らしく乗る（女らしくてもいいんですが）。