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１．５倍


酸素もディリュエントも切れて、水深４０ｍから浮上しなければならない時に（そんな状態にならないように、しっかり管理しなければなりませんが）、浮沈子のように毎分１．５リットルも酸素を消費せずに、標準の毎分１リットルなら浮上できるんだろうか？。

（ハイポキシア）
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昨日、ナレッジレビューをやったが、毎分の酸素の消費量が１リットルという話があったので、気になって仕方ない。

浮沈子の酸素消費量は、まあ、人間を交換しない限り変えようがないが、一般論として成り立つかどうかは確認しておく必要があるな。

この間の、いい加減な計算方法をもう一度、今度は毎分１．５リットルではなく、毎分１リットルに直してやってみよう。

「４０ｍ（５ＡＴＡ）で、１．２ＡＴＡの酸素分圧だったら、呼吸回路全体で仮に１０リットルの容積があったとして、全体の容積が１気圧換算で５０リットルだから、およそ４分の１強で１２リットル強である。

単純計算では８分強あるので、いいような気がするが、さらに問題なのは、浮上に伴って膨張する回路内のガスを捨てなければならない！。

水底から浮上するためには、水面換算で４０リットルものガスを捨てる計算となり、その中にある１０リットル（２５パーセント）の貴重な酸素を水中にぶちまけるのだ！。

誤差を承知で、ざっと（本当にざっと）計算してみよう。

浮上中も吸っているので、ややっこしいが、動的に見ていくと、３０ｍでは１０リットルぶちまけて、その中の酸素は２．５リットル（上記で２５パーセントだから）。

残りの酸素は９．５リットル。

簡単のため、１分間に１０ｍ浮上したとすると、このうち１リットルは吸ってしまっている。

だから、全体で４０リットル、うち酸素８．５リットル（２１パーセント）。

２０ｍでは、さらに１０リットルぶちまけて、その中の酸素は２．１リットル（上記で２１パーセントだから）。

残りの酸素は６．４リットルで、このうち１リットルは吸ってしまっている。

だから、全体で３０リットル、うち酸素は５．４リットル（１８パーセント）。

１０ｍでは、さらに１０リットルぶちまけて、その中の酸素は１．８リットル（上記で１８パーセントだから）。

残りの酸素は３．６リットルで、このうち１リットルは吸ってしまっている。

だから、全体で２０リットル、うち酸素は２．６リットル（１３パーセント）。

水深１０ｍの時点で、水面換算２０リットルの回路内のガスに対して、２．６リットルの酸素しかないのだ。」

この時点では、まだ２．６ＡＴＡなので、いけそうな感じだ。

続けてみよう。

「０ｍでは、さらに１０リットルぶちまけて、その中の酸素は１．３リットル（上記で１３パーセントだから）。

残りの酸素は１．３リットルで、このうち１リットルは吸ってしまっている。

だから、全体で１０リットル、うち酸素は０．３リットル（３パーセント）。」

やっぱ、ダメじゃん！。

浮上時に、膨張するガスを失っていくということの影響が大きい。

こればかりは、どうしようもない。

機器のマニュアルとは別に、ＰＡＤＩがオフボードなしでも運用可能と認めている１８ｍならば、楽勝であることが分かる。

１５ｍより深いところでは、ハイセットポジション（ＰＯ２が１．２ＡＴＡ）なので、簡単のため、２０ｍからの浮上を考えてみる。

「２０ｍ（３ＡＴＡ）で、１．２ＡＴＡの酸素分圧だったら、呼吸回路全体で仮に１０リットルの容積があったとして、全体の容積が１気圧換算で３０リットルだから、１２リットルである（４０パーセント）。