中性浮力など
2015-11-10


BCの浮力は、当然、深度に影響を受けるから。

呼吸を吸い気味にしたり、吐き気味にして浮力をコントロールするというのは、浮沈子に言わせれば邪道だ。

ハーネスで潜っていた時代の名残り、時代遅れの浮力コントロールと言い切ってしまおう!。

それができるから、何だっていうんだあ?。

偉くも何ともない!。

保護スーツや、体幹の浮力の変化に応じて、正確なBCへの吸排気を行い、一定の呼吸を維持することが基本である。

オープンサーキットにおいても、21世紀のダイビングは、BCのコントロールを中心に、水深の変化に対応した浮力コントロールを行うのが正しい。

エアの消費が増えて、安全管理に問題が出るという意見があるかもしれない。

それはですね、そもそも、ダイビングのプロファイルに問題があるということだ。

きっちりと、台形のプロファイルを守って潜る限り、浮力調整で消費するエアは、最小限で済む。

上がったり、下がったりという、のこぎりダイビングは、そもそもよろしくない。

厳禁!。

そんなダイビングの、どこが面白いのか。

サカナを見つけたら、突進して写真やビデオに収めるのが正しい。

そう信じて潜っているダイバーが多過ぎる。

まあ、ダイビングは自己責任だから、それはそれでもいいが、エア切れとかデコ出しして泣きついても、それは自分で何とかしてもらいたいな。

浮沈子は知らない・・・。

まあいい。

ガスが余ってたら分けたる(高いぞお!)。

オープンサーキットなら、まだごまかしは効くかもしれないが、リブリーザーではそれはできない。

可能な限り正確なBCでの浮力調整が欠かせない。

呼吸では、浮力が変わらないのだ。

まあ、この話を始めると長くなるので、ここではしない。

適正ウエイトというのは、バランスも含めた話になる。

完全に脱力して、水平を維持できるか。

おそらく、無理。

生身の足、重いし、ゴムフィン重いし・・・。

ドライスーツとかならともかく、バックマウントで、両脇に浮力体を持つレクリエーショナル用のBCでは、ホリゾンタルトリムを静止状態で得ることは難しい。

背中に浮力体があるBCで、もちろん、アルミタンクで、できればサイドマウントで、中性浮力のプラスチックフィンで、ウエイトベストとか、ウエイトポケットを使ったりしなければ、正確なトリムは取れないと思っていい。

まあ、最近のバックマウントのBCは知らないので、うまくできるようになっているのかもしれないが、フィンの重さはどうしようもないだろう。

足が下がる。

可能な限り調整して、何とかするしかない。

静止状態のトリムを含めた適正ウエイトが取れれば、あとは人間の方のスキルを、根性で叩き込むしかない!。

なんとか水平のトリムが取れたら、それを維持することに専念する。

エントリーしてから(まあ、ここは水平でない方が顔とか痛くないしな)、ラダーに取りすがるまで、水平を維持する。

フットファーストとか、ヘッドファーストは、邪道だ。

水平のまま沈み、水平のまま浮上する。

安全停止も水平のまま(まあ、その方が簡単ともいう)。

水面の写真が撮りたい時は、裏返しになればいい。

横が撮りたい時には、水平のまま横向きになる。

ずーっと水平・・・。

慣れれば楽ちん。

それが中性浮力と適正トリムいうものだ。

フィンワークについては、稿を改めて書く。

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