パトスとロゴス
先日、箱根に行った時に、愚弟と話した内容。
「フェラーリにあって、ポルシェにないのはパトスだ。」
「ポルシェは、ロゴスで走る。」
「ポルシェには、官能がない!」
「フェラーリの音って、絶対作ってる!」
まあ、どうでもいいんですが。
たまたま、真っ赤な458イタリアが走ってたんで・・・。
この話、あまり真面目に書こうとは思っていないので、拘りある方から見れば許せないかもしれない。
ま、気楽に書くか。
ポルシェに乗っていて感じるのが、ガチガチの理屈の世界かといえば、そんなことはない。
フェラーリに乗ったことはないが、現代の工業製品である以上、パッパラパーの作り(?)であるはずもない。
まあ、同じフィアット傘下のアルファロメオ4Cに乗った感じでは、多少、そんな気がしないでもなかったが(トランクに雨水が漏るとか)。
しかし、ボディ(カーボン!)とか、エンジン音(勇ましいです!)とかには、拘りを感じる。
箱根で見た458は、さすがにいい音してたな。
(フェラーリ・458イタリア)
[URL]
「メカニズム:
エンジンルーム:
エンジンは90度V型8気筒NA。燃料噴射機構はボッシュ製コモンレール式高圧直噴システム(GDI)でMRとして初めての採用となる。着火システムもボッシュ製でエンジン上死点付近で複数回にわたって精密に制御され着火される。」
「トランスミッションは、カリフォルニアに続きゲトラグ製7速デュアルクラッチ式F1マチック (ATポジション装備パドルシフトMT) が採用された。」
(ゲトラグ)
[URL]
うーん、肝心なところはドイツ製かあ・・・。
まあいい。
ポルシェも、981ボクスターとかは、外観は多少イタ車っぽくなった。
まあ、双方、いいとこ取りで、結構な話ではある。
ポルシェの官能って、一体何だろうか?。
お世辞にも、エンジン音とは言えないな。
もちろん、ポルシェだって、エンジン音は作っているだろう。
しかし、官能はない。
浮沈子が不感症なのかも知れないので、断言はできないな。
高回転で絞り出すような、悲鳴のような、すすり泣きのような、絹を切り裂くような、そんな音は皆無だ。
まあ、ポルシェだって、カレラGTあるし(世界最高の排気音とか)、GT3で8000回転まで回せば、それなりなのかも知れないが。
ロゴスで走る。
991GT3から、シフトノブを取っ払った理由は、PDKの方が速く走れるからだという。
じゃあ、997ではシフトノブがあったじゃないかという話もあるが、当時は、まだ煮詰めが出来ていなくて、ギアボックスが軽かったからという、これも、ロゴスだ。
ポルシェのパトスを感じるのは、高速でぶっ飛ばしている時の安心感かな。
安心感がパトスというのも何だが、得難いフィーリングであることは確かだ。
その速度域において、確実なコントロールを手にしているという安心感だ。
エンジン、ボディ、サスペンション、ブレーキ・・・。
それらが、その速度域に合わせて設計され、調和し、ハーモニーを奏でている。
そういう官能は、確かにある。
それはそれで、パトスと言えなくもない。
が、ロゴスの色濃いパトスだな。
理屈を突き詰めていった先の、結果のようなもんで、初めに官能ありきというか、それを求めていったわけではない。
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