選択
ダイビング器材で、何を選択するかというのは、難しい問題だ。
レギュレーターやBCには、様々な種類があるし、メーカーも多い。
レクリエーショナルレベルの器材に限っても、星の数ほどある。
同じバックマウントのシングルタンクでさえ、色やサイズは別にしても、様々なタイプがある。
最近は、サイドマウントというスタイルが流行り出して(ホントに流行ってるのかあ?)、そっちのタイプも新たな種類が増えている。
浮沈子は、2個しか持ってないがな。
バックマウント用の通常のBCは、部品取りでバラシてしまった。
まあ、どうでもいいんですが。
レギュレーターだって、各種ある。
詳しくは知らないが、それこそ何十種類もあるだろう。
これらに、テクニカル用の器材を加えたりしたら、大変な数になってしまう。
ほんでもって、水上に設置したタンクから、長ーいホースを通して給気する作業潜水で使うような方式まで入れれば、まあ、キリがないということになる。
これで驚いている場合ではない。
これらは、みんな、オープンサーキットという方式の水中呼吸器材を前提にしたものであって、これ以外にも器材の選択肢はある。
(0110 80-80-4)
[URL]
毎度、須賀次郎氏のブログ。
氏が、80歳で80mの潜水器材にオープンサーキットを選択した経緯が記されている。
もちろん、内容には疑義があるが、浮沈子が注目したのはSCRを大深度で運用する際の方法論について記されていることだ。
田中さんとこにも相談したらしいので、胡散臭い話ではないし、ロジカルには在り得る話である・・・。
「途中でガスを切り替えれば40mを越すことができる。40mから先のガスを別に持って行き、40mのところで空気のタンクのバルブを閉じ、ボトムガスに切り替える。ボトムガスは、水深80mでも窒素分圧が400 KPa を越えないで、酸素分圧も140を越えないガスのタンクのバルブを開けてやればいい。」
まあ、キスジェムを選択するというのは、浮沈子的には有り得ない話だがな(センサー1つだし・・・)。
「メンテナンスとか部品の交換をきちんとやらないといけないし、操作を間違えると死ぬ。」
これって、SCRだって、CCRだって、オープンサーキットだって同じなんだと思うけどな。
まあいい。
「ベイルアウトタンクが、命の綱ならば、ベイルアウとタンクだけで潜ってしまおう。」
「一番信じられるのは、やはり60年付き合ってきたオープンサーキットだ。」
禅問答のような話だ。
そのオープンサーキットの限界をぶち破る器材として、SCRなりCCRが登場して、それを使いこなすために、しっかりトレーニングしましょうということなのに。
「リブリーザについては、権威者になるか、それともやらないか、のどちらかだろう。」
ここでいう権威者というのは、トレーニングを積んで、リブリーザーの運用ができるようになったダイバーのことだろう。
そうならなければ、運用してはいけない器材であることは確かだ。
結局、それが叶わなかった氏が、オープンサーキットを選択したというのは、正しい。
それしか、選択の余地はないだろう。
「リブリーザは、酸素分圧を自動で電子的に調整しているのだが、それが狂うと、酸素中毒、酸素不足、になる。これは、突然のように起こり、命を落とす。」
そうなる前に、如何にしてリカバーし、命落とさずに生還するかという術を教えるのが、CCRのトレーニングの9割だと浮沈子は考えている。
器材の故障が恐ろしいとか、対応するトレーニングが完了しないとかでは、使うべき器材ではない。
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