PADIの行方
2016-01-13


PADIの行方


世界最大のダイビング指導団体であり、現在のレクリエーショナルダイビングのスタンダードを広めているPADI。

地域によっては、マイナーな指導団体になっているところもあるが、およそダイビングに関わる人々で、その名を知らない者はいない。

トヨタみたいなもんだな。

もちろん、世界には、他の指導団体は星の数ほどある。

我が国でも、NAUIとか、浮沈子が初めてCカードを取ったCMASとかもある。

テクニカル関係では、IANTDや、TDIなども知られている。

東南アジアでは、SSIのシェアが多いと聞いた(やや安いんで)。

まあいい。

浮沈子は、業界のことには詳しくないのだ(じゃあ、何に詳しいんだあ?)。

2000年ころ、PADIは、テックレックというブランド(?)で、テクニカルダイビングを大々的にぶち上げて、商売にしようと考えた。

その体系の中では、リブリーザーもそれなりの位置を占め、レクリエーショナルからテクニカルまでの一貫した指導体制を敷いて、メーカーを主導してタイプRとかタイプTとかいう、ワケワカの区分を作った。

順風満帆とはいかなかったが、レクリエーショナルダイビングが頭打ちとなり、どこかに活路を見出さざるを得ず、テクニカル関係をメインとする団体が、レクリエーショナルの世界に進出するようになって、危機感を抱いて踏み出したんだろう。

レクリエーショナルダイビングと、テクニカルダイビングの壁を、ぶち破ろうとする大胆な行動だった・・・。

10数年が経過し、我が国にもテクニカルダイビングの潮流が、ちょろちょろと流れ込むようになった。

むろん、TDIとか、昔からやっているところはあったが、内輪というか、顔の見える世界で、やっている感じだったな。

そもそも、テクニカルダイビングを商売としてやろうというのは、いささか規模が小さい。

もう、一子相伝というか、ジェダイの騎士もびっくりの状況だな(シス並みかあ?)。

誰さんは、誰さんに教わったというのが、ステータスのように語られる。

まあ、高度なトレーニングを課すわけで、そういう信頼関係の中でしか、命を張ったダイビングは出来ない。

PADIは、そういったダークサイドに光を当てたといってもいい。

体系的な教材、教授法を確立し、明文化し、システムとして売りに出した。

もちろん、誰でも出来るレクリエーショナルダイビングとは異なり、テクニカルダイバーとしての責任を果たし、リスクを受け入れることができる者だけに、門戸を開いているという点では、他の指導団体と変わることはない。

まあ、いささか、広すぎる門であるという意見もあるがな。

テクニカルレベルのダイビングで、PADI得意の粗製乱造をやったら、死人の山ができるわけで、ここんところは懸念される。

初めのうちは、しっかりした管理が行われるだろうし、テックレックセンターも、実力のある指導者が殆どだろうが、二代目、三代目になれば、いろいろなレベルの指導者が現れて、彼らに教わるテクニカルダイバーの質は、千差万別になるに決まっている・・・。

PADIのホームページの中には、テクニカルダイビングの情報を日本語で紹介しているページもある。

(TecRecニュース)
[URL]

イントラが担当していたようだが、2014年5月の記事を最後に更新が止まっている。

「テックダイビングに関する国内外の最新情報をお届けします。」

1年半の間、最新情報が更新されていないということは、担当者の怠慢か、めぼしい情報がないかのどちらかである。

聞くところによれば、テックレック自体に、余り動きがないようだという。

(パディ・テックレックブログ)

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[CCR]

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